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【J1:第18節 新潟 vs 浦和】プレビュー:好調・浦和を迎え撃つ新潟は、ボランチ三門が攻守の起点に(12.07.13)

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新潟は前節、札幌を下して上昇ムードを高めた。今節はそれを確実なものにするためにも勝点3が必要になる。ポイントを握る一人は、ボランチの三門雄大。リーグ戦はここ5試合連続スタメン出場と、すっかり中盤の底に定着した。豊富な運動量を武器に攻守の起点になる。
浦和は8試合負けなしと、好調を持続中。接戦で勝点を挙げているしぶとさを武器にしたたかに勝点3を狙う。

浦和戦の前まで、30度近い気温の日が続いた新潟市。猛暑の中のトレーニングでも、三門の運動量は衰えない。実戦形式では、ボランチのコンビを組む本間勲とバランスをとりながら攻撃に参加。ペナルティーエリア外で前線と連動しながら、ミドルシュートを狙う。守備に戻ったときは、右サイドのケアをしながら、前線にパスを出すタイミングをうかがう。突破を仕掛けてくる相手には体を寄せて時間を作り、陣形が整うのを待つ。

「勲さんが何をしたいかはだいたい分かるので。全体のバランスを見ながら、自分がいるべきところはどこかを判断しています」。その判断までの迷いのなさが、攻守のスムーズなバランスにつながる。「もともと運動量はある。最近はポジショニングが良くなった。質が上がっている」。柳下正明監督は三門のプレーを買っている。

5試合連続スタメン出場で、リーグ戦17試合では14試合に出場。ボランチのレギュラーを手中にしたと言える。柳下監督就任後、「自分のプレーがはっきりしてきた」と言う。運動量は豊富だが、がむしゃらに追うだけのプレーも少なくなかった。今は局面に応じて細かく整理。「ボールを持ったら、失わない。それを考えれば落ち着いてできる」。前線にボールを出すために必要なプレーを選択する。周囲の動きを頭に入れながら、自分のポジションを確認。基盤として運動量を落とさない。

浦和戦では「自分が冷静にプレーできればいける」と言う。セカンドボールを拾い、相手の前線に簡単に前を向かせないこと。サイドハーフとうまく連係すること。そこを重視。さらに「ゴールに絡むプレーがしたい。できれば自分で決めたい」。今季、まだ無得点。大事な試合でゴールを決めることで、自身も、そしてチームも勢いに乗ることは分かっている。

浦和は前節の鳥栖戦で4-3。短時間で失点を重ねるなど、守備面で不安定な部分はあったが、攻撃は安定している。原口元気の2得点をはじめ、勝負どころを逃さない。ここ8試合は負けなしの3勝5引き分け。すべて1点差以内。派手な大量得点は鳥栖戦くらいだが、チャンスを逃さない巧者ぶりは常に発揮している。

鳥栖戦では前からのプレスと、ラインを上げることで高い位置からプレーを続けた。今節も同様に、前で相手に圧力をかける意識を持つ。ゴールに近い位置でマルシオ・リシャルデス、柏木陽介の2シャドーが前を向いてプレーする時間帯が多くなれば、自然と流れは傾いてくる。

前回の対戦は1-1の引き分け。共に先制点が重要になる。新潟は粘りながら、要所を逃さない戦い方、浦和はポイントをつかんで一気に勝負をかける。

以上

2012.07.13 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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