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【J2:第29節 町田 vs 徳島】プレビュー:町田は千葉戦のように“攻撃的な守備”を貫き、降格圏から脱出できるか?(12.08.19)

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「今シーズンのベストゲーム」と、アルディレス監督は前節の勝利を振り返る。FC町田ゼルビアは最下位で、対戦相手のジェフユナイテッド千葉は有力なJ1昇格候補。しかも5月の対戦では1-6と大敗を喫しているチームだ。アルディレス監督は加入直後の2選手を起用し、流れを引き寄せた。CBイ・ガンジンは先発、セントラルMF幸野志有人は途中交代で、それぞれ17戦ぶりの勝利に貢献している。

新加入選手の活躍はあったが、千葉戦の直前から町田に“いい兆し”は見えていた。しかし25節の草津戦、27節の北九州戦は、いずれも先制しつつ終了間際に追いつかれる悔しい展開。“勝点2を失う”試合運びが、チームの浮上を妨げていた。千葉戦は「ラインを上げることが今日のテーマ」と語ったCB田代真一を中心に、3バックが果敢に前へ出て相手の攻撃を封じた。しかも「先制しても下がり過ぎる傾向がありました」(アルディレス監督)という悪弊が解消され、リードを奪ったあとも相手に主導権を渡さなかった。特に1-0とリードした状況で64分から起用された幸野志有人は、「一発ぶち込んでやろうと思っていました」という言葉の通り、“守備固め離れ”した攻撃的なフリーランニングを披露。2点目を取りにいく積極性こそが、町田にとっては失点を防ぐリスク管理となった。千葉戦は戦い方の部分で、今後への示唆となる試合だ。

ただ勝点でカターレ富山に並んだとはいえ、町田はまだ最下位。降格圏からの脱出には、今シーズンの残り14試合で、今まで以上のペースで勝点を積むことが必須となる。選手に心境を問うと「誰も満足している選手はいない」(太田康介)、「大事なのは次ですよね」(修行智仁)と揃って気を引き締めている様子だ。徳島ヴォルティスは町田にとって戦い難い相手でもある。12位に留まってはいるが、“下位から取りこぼさない”ことが彼らの特長で、今季は17位以下の各チームと8戦して無敗。前節は愛媛との“四国ダービー”にアウェイで勝利し、弾みもついている。町田が気を緩ませられるはずもない。

太田康介は「徳島は2トップが強烈」と津田知宏、ジオゴの両FWを警戒する。イ・ガンジンの加入で、高さに対する苦手意識は町田から払拭されつつある。とはいえ前からボールを追い、ラインを高く保つ守備の積極性が、試合の主導権確保には引き続いて必要だ。夏場の試合でも高い位置から相手ボールを追い、強さのある3バックが相手FWと駆け引きすることになる。そういう“攻撃的守備”を、町田は千葉戦と同じように出して行きたい。町田が目指すのは熊本戦(3月20日)以来5ヶ月ぶりとなるホームでの勝点3、そして連勝だ。

以上
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