「真夏の西京極決戦」第二夜。第29節、横浜FC戦。京都がホームで狙うのは勝利のみ。前回対戦の悔しさを勝利の歓喜で塗りつぶす。
京都は前節、東京Vを1−0で撃破。福村貴幸が得点機会阻止で一発退場。後半早々から10人の戦いを強いられる。だが、その10人で得点を奪い、失点を防ぐ。この闘志は「素晴らしいの」一言だ。数的不利でも何度も攻めを繰り出し、フィニッシュまで持ち込む。その中で中村充孝の値千金のゴールが生まれた。
守備でも、ボールに行く戦い方が徹底されていた。それで、東京Vはなかなかボールを前に運べずロングボールを多用する様になる。染谷悠太が「ロングボールを入れてきて(自分たちの)やることがシンプルになった。シュートを打たせない様粘り強くやれている」と話す通り、後半、相手のシュートをわずか1本に抑えてみせた。染谷は「チーム全員が持っているものを出しているのが形になって表れている」と、自信をのぞかせたが、まさに「自分たちのサッカー」がしっかりと表現できた素晴らしい勝利だった。
だが、大木武監督は引き締める。「あれ(前節の試合)を全てだと思っていると次は無い。攻撃に厚みを持たせたりできれば良かったですし」と、選手に対し「まだできる」と高みを要求する。
今節の相手は横浜FC。前節は山形を降し、前々節は湘南を破っている。ここ4試合負けなしの粘り強さを見せる。山形戦、湘南戦と無失点という点も見逃せないだろう。直近4試合でも失点は1。崩しがいのある守備陣だ。
大木監督は横浜FCの印象を「経験の豊富な選手が多く、自分たちのリズムを持つ。イメージとしてはゆったりプレーする様な」と話す。中盤にG大阪から寺田紳一が加入し、さらに、経験とテクニックのある中盤を形成する様になった。
ただ、京都としてはやることは変らない。前節の東京V戦、前半から京都は何度も前線に飛び出す鋭い攻撃を見せていた。大木監督も「前半から良かった。繰り返しやってきたこと、今までやってきたことの積み重ねが出ている」と話したが、勝ちを重ねるごとに攻撃がよりスムーズに出てきている様にも観える。「どこが相手でも京都のサッカーで点を奪う」、この姿勢に変りはない。
もう一つのポイントは田原豊、大久保哲哉の2トップ。染谷悠太は「前回、あの二人にやられていますから、借りを返させてもらいます」と意気込む。もちろん、強さと高さは要注意だが、この二人がどんな守備をするのかも注目点としたい。
サッカーは攻守一体。この二人が守備の始まりでもある。どんな意識で守備をするのか。ガンガンボールを奪いに来るのか、しっかりとブロックを作るのか。ここをいなせれば、ボールを前に運ぶ道も出来るはず。
攻撃のために相手をどういなすか。相手の守備に合わせずに仕掛けていけるか。そして、相手の嫌がるエリアへどんなアクションを起こせるか。要は「自分たちのサッカーでゴールを奪う」といことである。
かなりの曲者と言っていい横浜FCを敵に回し、しっかりと自分たちの力を出し切れるか。大いに期待したい一戦だ。
以上
2012.08.18 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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