●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「鹿島というチームは非常に素晴らしいチームだ。J1の中でも私にとってはベストに数えられるチーム。試合全体を見ると、F東京戦と同じような流れだった。違いがあるとすれば、今日は我々が勝利を収めることができたということだ。私は選手たちがF東京戦から学んで、少しだけだが、うまく守備ができていたと思う。今日のゲームとこの前のゲームと、我々は1つの状況をしっかりと見ることができた。運動量が保てている間は、この6カ月間で攻撃的に最も危険なチームになれていたと思う。この前のF東京戦、そして鹿島戦と、前半は相手が我々を止めることができなかったし、守備のところでも相手をうまく抑えていた。
運動量を保てている間は、我々は非常に良いゲームができる。我々はこの6カ月の間、試合ごとに良い内容のゲームができるようになってきている。様々なバリエーションで攻撃を仕掛けられるようになっている。それは縦パス、くさびのボールを入れてから3人のコンビネーションであったり、あるいはサイドチェンジであったり、あるいは一発で裏を狙うようなボールであったり、仕掛けのバリエーションが増えて、危険に相手ゴールに迫れるようになってきた。そして試合のテンポのコントロールも良くなってきている。相手からボールを奪った後に速く攻撃を仕掛ける、あるいは相手が引いてしまった時はしっかりポゼッションをしてゆっくり攻撃を仕掛ける。テンポのコントロールもうまく行くようになってきた。
運動量のところで問題があるのは、2つの原因があると考えている。1つは22節戦ってきた中で、11人、12人ぐらいの同じ選手が常にプレーをしているということ。もう1つはこの夏の暑い、非常に厳しい環境でプレーするということは、選手たちにとって非常に負担が掛かるということ。今、我々は以前とは違う形のサッカーをしている。たとえばリベロの永田がボールをもって攻撃を仕掛けていかなければいけない。そしてボールを奪われたら下がらなければいけない。以前であれば、彼にはそういった負担はなかったと思う。それがいろんな選手に新しい体の負荷としてある。そういったサッカーをするに当たって、選手たちが運動量に慣れて行っていない部分があると思う。そういった部分は、これまでの彼らにはなかったこと。それが彼らの負担につながっている。以前の浦和は個人の高い能力を生かす戦い方をしていた。我々がやっているのはチームとしていかにコレクティブに戦うか。我々はそれを求めている。そういったものはなかなか一朝一夕に身につくものではない。時間が掛かるものだ。時間を掛けて身につけて行く中で、必ず改善できると思っている。私自身は、この選手たちを指導できることを誇りに思っている。
昨シーズンは残留を争っていたチームが、22節まで上位を争っている。3位、4位という準備を常に維持しながら戦っている。彼らがこれまで見せてくれた頑張りというのは、私自身はリスペクトに値するものだと思っている。そして今日は4万4000人のサポーターがスタジアムに来たが、そういったサポーターの方々に素晴らしいサッカーを見せられたことは私自身うれしく思うし、頑張ってくれた選手たちを褒めてあげたいと思う。今後も波はあると思うが、間違いなく今後も正しい道に進んでいく。我々は常にハードワークしていくこと、それが成長につながる。1試合1試合戦うことと次の清水戦に向けて準備をしていく」
Q:運動量が落ちて流れが変わったのか、それとも違う要因があったのか?
「運動量の問題だと思う。夏場の暑さで疲労が溜まっている選手もいるが、そこで若い選手を起用するという選択肢もあるが、結果も内容も求めるなかで若い選手にそれを求めるのは酷だと思う。夏の残りの試合、我々はとにかく踏ん張っていくしかない。試合は11人だけで決まるものではなく、交代の3人を含めて決まる。F東京ならベンチから梶山選手が出てくるとか、エジミウソンが途中から出てきた。今日のゲームであれば、長年の得点王だったジュニーニョとか、あるいは実績のある遠藤、本山選手が出てくる。こういう気温が高いなかで戦うには、交代選手をいかに有効活用できるかが重要になってくる。我々も小島、濱田、野田などうまく交代で入ってきた選手がチームの流れに乗って、活躍してくれている」
Q:確かにとても素晴らしい試合をしたが、CKから岩政に取られたあと、ジュニーニョが出てきてから大ピンチが6本くらいあった。裏を取られ、ジュニーニョに縦に抜かれることが多かったが、その辺りについてはどう思っているのか?
「監督という職業の人間はすべてを正直に話してはいけない。話してしまえば、何人かの選手を批判することになるかもしれない。多くの政治家が選挙前に多くの約束をして、こんなにいいことをしますよって言いますが、当選すると、そのあとは前と全く同じということがある。監督が全てを正直に話すのは正しいことではない。そういう話をするとするなら、私は個人名を挙げないといけなくなるが、それは正しいことではない。もちろん、なぜそうなったかということについては理解している」
以上
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













