広島が2-0で新潟を下した。前半26分、佐藤寿人のゴールで先制。佐藤は後半10分には石原直樹の追加点をアシスト。エースが期待通りの活躍で首位キープに貢献した。新潟は再三の決定機をものにできずに連敗。15位から17位に降下した。
一瞬の隙を逃さなかった。佐藤の鋭さが新潟に勢いを封じた。前半26分、青山敏弘の縦パスに反応して新潟守備陣の裏に抜ける。「(パスが)前に出ると思った」。その読み通りに迷わずゴールに向って走りながらボールを受ける。GKと1対1を作ると、あっさりとゴールをゲットした。
後半10分の追加点も佐藤が起点だった。左サイドをスピードに乗って突破し、深く入る。そこからマイナスのパスを入れ、石原のゴールを演出した。「いつも僕がアシストしてもらっているから。今日はアシストできてよかった」と表情を緩める。
先制するのまでは相手のペースだった。中盤でボールを奪われ、ショートカウンターで攻め込まれた。ただ、押し込まれながらもワンチャンスは逃さない。「選手は集中していた」。森保一監督が言うように、新潟のマークがずれた瞬間を逃さない形で先制。後半のの追加点も、相手のプレスを交わすように一つ飛ばしてパスを出すなど状況を冷静に判断しながら流れをつかんだ成果だった。
対照的に新潟はチャンスを逃し続けた。先制されるまでの時間帯。奪ってからの速い展開でゴール前に人数をかけた。だが、クロスにタイミングが合わず、ペナルティーエリア付近でボールをキープしても、シュートまで持ち込めなかった。
何より決定的な場面をものにできなかったことが響いた。前半43分、ゴール前に抜け出したミシェウのシュートはGKに阻まれた。後半4分、本間勲からのパスに反応したブルーノ・ロペスがGKと1対1になるが、シュートは枠を外す。
「決めるべきところで決められなかった。うちと広島との差」。本間勲は厳しい表情で言う。中盤でボールを奪いながら、ゴール前で呼吸が合わない。相手の人数がそろっているところにボールを入れて奪われる。作ったチャンスを自分たちで失うシーンの繰り返しが点差になって表れた。
混戦の首位争いの中、広島にとってはアウェイでの快勝は大きい。プレッシャーを感じながらも普段通りの戦い方を貫き、結果を出すたくましさを見せ付けた。新潟はいい流れを試合を通して続ける安定感が備わっていない課題が見えた。
首位戦線を走るチームと、残留にかけるチーム。立場の違いは、自分たちのペーつかみきれるかどうかの差にあることが示された一戦だった。
以上
2012.08.19 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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