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【J2:第30節 大分 vs 東京V】レポート:支援金1億円越え。県民、ファン・サポーターの力に導かれ大分が上位対決を制す。(12.08.23)

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もはや疑いようもない。大分県民、ファン・サポーターの支援、熱意に導かれるように、大分はJ1昇格への階段を一歩一歩駆け上がっている。
「(県民からの)支援金が1億円を突破して初めてのホームゲーム。かなりプレッシャーを感じた選手はいたが、自分たちの気持ちをより高めることができた。同点に追いつかれたが、もう1点取れたのは、選手が役割を全うしたからだと思うし、皆さんの後押しがあったからこそ」
田坂和昭監督はそう語り、試合前には「みんなでゴールを守って、みんなでゴールに向かえ。手以外ならどこを使ってもいい、顔面でもいい。そのくらいの気持ちでやれ」と選手たちに勝利をもぎ取ることを強調したという。それに対し、選手も忠実だった。

序盤から大分は、球際の競り合いで上回り、こぼれ球に素早く反応し、二次攻撃へとつなげていく。とりわけ森島康仁のパフォーマンスは圧巻で、果敢なボール狩りから、そのままチャンスにつなげていくプレーは鬼気迫るものがあった。
そして、チャンスをつくるホームチームは、森島のループシュートで得たCKを、三平和司の得意のヘディングシュートで先制した。

後半になり、東京Vは土屋征夫、西紀寛のベテラン2人を投入して、勢いを増した。「ウチのスタイルである中盤からサイドを使って攻撃できるようになった」と川勝良一監督が振り返ったように、土屋を中心としたディフェンスラインは後方からボールをつなぎ、西が相手のギャップを上手く使いタメを作った。前半は窮屈そうなプレーをしていた阿部拓馬はボールに触れる数が増大し、輝きを取り戻す。57分には、DFの裏のスペースに斜めに抜け、連係ミスを誘い同点とする。ここで新加入のジミー フランサが絡んでくれば、一時期の華麗さと強さを備えたヴェルディの復活に至るのだが、まだ時間はかかりそうだ。とは言え、直近の2試合で課題となったシュートまでの過程は解消され、この試合は13本のシュートを放ったのは明るい話題となりそうだ。

大分は同点とされ、そこから受けに回ったが、75分以降は守備から自分たちのペースを掴んだ。80分にはサイドラインへ逃げた相手のクリアボールを為田大貴が猛然と追いインプレーとすると、そこからゴール前にパスを通す。「ラインを上げられずに中途半端になったのでスペースが空いた」(土屋)ところを、チェ ジョンハンが抜け、一度はGKにブロックされるも、こぼれ球を執念で押し込み、試合を決めた。連敗を2で止め、4位に浮上。試合後、珍しく派手なガッツポーズで歓喜した田坂監督は言う。
「周りの人が支えてくれているので、自分たちはピッチで結果を出すしかない。ちょっと生意気かもしれないが、(J1昇格への)舞台は整った。自分たちのプレーをすればいい」

これまで順風といえない試合が続いた大分に今、確固たる自信が備わりつつある。

以上

2012.08.23 Reported by 柚野真也
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