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【J1:第23節 C大阪 vs 横浜FM】プレビュー:ロンドンの興奮が蘇る!山口、扇原、杉本らを揃え、とにかく勝利が欲しいC大阪。齋藤擁する15戦負けなしの強敵、横浜FMと対戦。(12.08.24)

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C大阪の『ロンドンオリンピックトリオ』、山口螢、扇原貴宏、杉本健勇の3選手が、ホーム凱旋となる今節、同じくU-23日本代表の一員として活躍した横浜FMの齋藤学もあわせて、キンチョウスタジアムのピッチに揃い踏みするC大阪と横浜FMの一戦。日本の44年ぶりのベスト4という快挙を成し遂げた、あのオリンピックの興奮と感動が蘇る。

ただ一方で、C大阪としては、J2降格圏が目前の14位という厳しい現実があり、激戦から戻ってきてまだ約2週間しか経っていないなかでも、山口、扇原、杉本にかかる期待は一層大きなものがある。実際に、前節の磐田戦では、山口と扇原がゴールという結果を残せば、東京Vへの期限付き移籍から復帰した杉本も、今季C大阪の一員として初めてリーグ戦で15分間プレー。彼らが今後も欠かせない戦力となることは間違いなく、今回の横浜FM戦でも、このC大阪の若き三銃士の出来が鍵を握りそうだ。

先週から今週にかけては、C大阪の練習場のある南津守グラウンドにも、若い女性を中心に、夏休みということもあって数多くのファン、サポーターが詰めかけた。サインや写真を求める人々でごった返したが、厳しい練習のあとにも、山口、扇原、杉本をはじめ、C大阪の選手たちは、ファン、サポーターの求めにも真摯に応じている姿が印象的だった。そこには、オリンピックフィーバーとも言える状況で、有頂天になった様子など、微塵も見られない。「みんな期待していると思うし、その期待に応えるためにも、なんとしても結果を、今は、どんな形でも勝点3を取れるよう、サポーターと喜びを分かち合いたい」と扇原。下位からの脱却を目指すチームは、何とか現状を打破しようと、ひたむきに、勝利だけを求めてトレーニングを続けている。

そのなかで、今週のC大阪で特に目立ったのは、ピッチ内での頻繁なコミュニケーション。状況を打開すべく、練習中にも、練習が終わってからも、選手同士、もしくは、セルジオ ソアレス監督と選手がマンツーマンのような形で話し合う姿が見られた。セルジオ ソアレス監督は具体的なことを多くは語らなかったが、「こういうときこそコミュニケーションが必要。順位表を見たとき、この状況に対する恐れを抱いてしまうこともある。だけど、自信を持って続けていくことが大事だという話をした」と、意図を説明。「『ここ数試合きついけれど頑張ろう』ということと、前の試合の修正点とか、ここ最近の自分の課題だったりを言ってくれたので、言ってくれることによって自分もすっきりしたなかでやれると思う」と主将の藤本康太も述べるなど、チームは改善の方向で歩を進めている。

だが、相手はリーグ戦15試合負けなしで、5位につける横浜FM。C大阪にとっては強敵だ。直近の直接対決(第17節)では、横浜FMにセットプレーから富澤清太郎に押し込まれてリードを奪われながら、C大阪は後半に柿谷曜一朗のファインゴールで追い付き、1−1のドローに終わった。ただし、C大阪が枝村匠馬、シンプリシオ、ヘベルチ、杉本が新たに加われば、横浜FMもそのときに欠場していた中村俊輔がいるなど、当時からはメンバーも変わっているだけに、前回とは異なる、新たな試合展開も予想される。ちなみに、8月の3試合では、ともに失点が6とかさみ、勝ちきれない戦いが続く両者。どちらが守備を立て直せるかも、試合のポイントの1つになるだろう。

「(公式戦)3試合で結果が出なかったストレスもあった」ということで、今週初め、21日の練習から、「人生初」という丸刈り頭で登場したのは、C大阪の攻撃の要、柿谷。気合いの表れを自ら表現していたエースが、オリンピックトリオとともに、再びトリコロールの壁をぶち破るのか。それとも、齋藤のドリブルや中村の左足、マルキーニョスや中澤佑二らの高さが、桜色の戦士たちを凌駕するのか。8月最後のC大阪ホームゲームは、大阪の残暑がさらに厳しくなるような、熱戦が繰り広げられそうだ。

以上

2012.08.24 Reported by 前田敏勝
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