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【J2:第31節 岡山 vs 大分】プレビュー:奪ったら先手必勝! ゴールへの視界を開け! 勝ちたい気持ちを得点へと変えられるのは岡山か、大分か。(12.08.26)

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「これからの12戦はすべて重要なゲームですが、この大分戦は自分たちのタフさの見せどころ、踏ん張りどころの重要なゲーム」と岡山・影山雅永監督。岡山は前節ホーム・北九州戦で、狙いを持ってやって来た相手に、岡山らしい攻撃の形を発揮することが出来ず、1−1のドローに終わっている。自分たちの良さを押さえられたゲームから中3日で挑むのは、現在4位(勝点で3位湘南に並ぶ)の大分。3−4−3と同じフォーメーションを採用し、それぞれのポジションが1対1で真っ向からぶつかるため、タフなゲームとなることは必至だ。

大分は前節ホームで、東京Vとの上位対決を2−1で制した。最初の得点はコーナーキックから、チーム得点王の右ワイド・三平和司が高い打点からヘディングでゴール。2点目はボランチ・為田大貴のクロスからFWチェ・ジョンハンが今季初ゴールを決めた。第28節ホーム北九州戦、第29節アウェイ水戸戦と1点差で敗れた後の大一番で勝利したよろこびは大きい。しかもこの勝利は、8月22日を最終締切りに、サポーターと大分県民から集められた「J1昇格支援金」が1億円を越えたというニュースに重なり、明るい材料が揃って、さらなる勢いをつけているのが現在の大分である。

その大分の「気持ち」をもっとも表現していたのが、前節トップに入ったFW森島康仁だ。ハーフタイムの田坂和昭監督の指示は、「ボールを取ったら森島を見ろ」。得点こそなかったものの、前線からのプレスとポストプレーで貢献し、勝ちたい気持ちをアグレッシブに出してチームを引っ張った。タレント豊富な大分の前線3枚には、その森島、チェ・ジョンハン、ミスター・トリニータ・高松大樹、ドリブラーMF西弘則、正確な左足のキックのあるMF村井慎二。縦を意識したボール運びをする大分は、左ワイドが10アシストの石神直哉、右ワイドが13ゴールの三平と、ワイドの選手が得点に絡んでいることも特徴的だ。またセットプレーからの得点が多く、前節、前々節ともに1得点はコーナーキックから決まっている。

奪っては前へと出て行く強烈な攻撃陣に対して、心強いのは岡山のディフェンダーの冷静さだ。「責任を持って1対1で負けない」とCB竹田忠嗣。ボランチの千明聖典は、「強さには強さじゃなくて、頭で行きます」と話す。千明は西弘則の大学時代の後輩で、森島、三平とは同期。「だから負けられない」。また三平とマッチアップする左ワイド・田所諒は、「奪ったら前に出てくる選手なので、攻から守の切り替えを大事にしたい」。互いの特徴が身をもってわかるだけに、どのようなゲーム展開を狙うか、両監督の戦術、交代枠の使い方も気になる。いずれにせよ最初のポイントは、前からのプレッシング。奪ってゴールへの視界を開くことだ。

前回の対戦は第4節(3月20日)で、後半43分に三平にゴールを決められ岡山は敗れている。約1週間で3試合の連戦を戦うラストゲームで、岡山は上位チームを倒して順位を上げることが出来るか。身体の疲れはピークに来ているはずだが、研ぎ澄まされたキレがある。岡山は前節、自由を奪われたFW川又堅碁の爆発を、MF石原崇兆のチャンスメイクを期待したい。

以上


2012.08.25 Reported by 尾原千明
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