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【J2:第37節 大分 vs 横浜FC】レポート:上位直接対決を制した横浜FCがプレーオフ圏内の6位に浮上。またも勝負どころで黒星を喫した大分は5位に後退(12.10.08)

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両者にとって、大きな意味を持つ一戦だった。2位から勝点差7の間に8チームがいる大混戦から抜けたい大分と横浜FC。緊迫感が漂うなか、試合は開始6分で動く。

キックオフから横浜FCはエンジン全開。サイドからアーリークロスを入れて、カイオ、大久保哲哉のツインタワーにボールを集め、すぐさま試合の主導権を握る。最初のCKでファーサイドに飛び込む大久保が中央に頭で落とし、カイオが押し込む。このシュートは清水圭介のファインセーブで得点にならなかったが、続く攻撃で今度はカイオがペナルティエリア内で競って、こぼれ球を武岡優斗が押し込む。シュートはDFの足に当たりコースが変わって、横浜FCがいとも簡単に先制した。
大分の選手が大一番を前に萎縮し、動きが硬かったこともあるが、横浜FCは「立ち上がり積極的に裏を狙おうという話はしていた。相手のラインも高いので2列目から裏に抜けていくことは意識していた」と武岡が語ったように、攻撃の形をピッチにいた全員が共有していたからに他ならない。

ただ、前半の30分過ぎたあたりから、「ウチの特徴であるサイドからの攻撃ができたし、前にボールを運べた」(丸谷拓也)という相手の勢いに押され、主導権は横浜FCから大分に移った。力強いドリブル突破から左サイドを凌駕したチェ ジョンハン、得意のセットプレーから石神直哉がピンポイントクロスを配給する。後半に入っても大分優勢は続き、48分にはチェ ジョンハンがサイドから中央に切れ込む。ニアで森島康仁にパスを合わせるもシュナイダー潤之介がファインセーブで得点には至らなかったが、その2分後に同点に追いつく。CKの流れから、またもニアに飛び込んだ森島が後方から迫るカイオのファウルを誘発し、PKを得る。森島自らPKを蹴り、今季10得点目を記録すると、勢いは加速する。
いつ2点目が入ってもおかしくない状況であったが、そこに落とし穴があった。チーム全体の意識が攻撃に傾き、守備が疎かになっていた。練習の時から徹底していた相手のスローインからの攻撃に対し、ボールホルダーにはプレスが甘く、野崎陽介に簡単にクロスを上げられ、ファーサイドで待ち構えていたカイオへのマークも緩く頭で合わされ、56分に追加点を与えた。
 「相手にボールを保持されても全く怖いシーンはなく、こっちが2、3点目を取れなかったのが原因」と田坂和昭監督は振り返ったが、森島が「得点後の失点はマズかった」と語れば、清水も「ウチは後半立ち上がりから良かっただけに、得点後の失点が課題」と反省を口にしたように、反撃の狼煙をあげた矢先の失点は大きかった。

横浜FCは再度リードすると、61分武岡に代え八角剛史を投入し、4−4−2から4−3−3にシステムを変更。相手の2シャドーにプレッシャーをかけ、ラインを上げセカンドボールを自由に与えなかった。「シュナイダーを中心に最終ライン、中盤のハードワークは素晴らしかった。執念で勝ち取った勝点3だと思う。こういう試合に勝つと成長する」(山口素弘監督)と全員が気迫を前面に出し、大分の猛攻を凌いだ。

この勝利の意味は大きい。一歩先行く大分と勝点を並べただけでなく、J1自動昇格となる2位に勝点差3と迫った。序盤戦で最下位に位置していただけに、この大躍進にさらに勢いをもたらす結果となった。
一方の大分は、終盤戦になり試合内容は充実しているが勝負強さが陰を潜めている。残り5試合、いまだ混戦の続く2位争いを抜け出すには、この日の横浜FCのような強い気持ちが必要となる。

以上

2012.10.08 Reported by 柚野真也
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