●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。湘南からもほんとうにたくさんのサポーターに来ていただきました。1位、2位の戦いということで、甲府さんが勝点1でも昇格が決まるということで、スタジアム全体もJ1やヨーロッパのような雰囲気でやれたことは、選手たちにもほんとうにいい経験になったと思います。試合の流れで言うと、前半はプラン通りというか、選手がしっかりタスクを実行してくれていい試合になったが、後半立ち上がりに取られて1−1にされたあとの時間帯がすこしどうなるかなと見ていた。我々は前への推進力を失わず2点目を取りに行って、そのまま3点目4点目を取って勝てればよかったが、残念な結果というか、most残念ではないが、残念×2ぐらい残念に思います。ただ今日プレーした選手は我々が1年間やってきたスタイルを最初から最後まで実行しようとしてくれたし、そのことに関してはまったく自分自身後悔してないし、我々の選手を監督としてほんとうに誇りに思う。残り4試合、甲府さんが昇格を決めたことには心からおめでとうと言いたいが、自動昇格の2位以内を選手全員と狙ってこれから、もうひと月ぐらいしかないが、シーズンの終わりまで足を止めないで前への推進力を出して、絶対にクラブとサポーターのひとたちと一緒に喜べるようにやっていきます」
Q:後半立ち上がりに追いつかれてからすぐにまた1点を取った、その点に関しては。
「シーズン当初から0−0で長い時間行って最後に1点取ろうというチーム作りはしてないので、とにかく1点2点取れるようなチームとして決定機を増やそうというかたちを選手と一緒につくってきた。甲府さんという強豪相手に、ああいうかたちで相手の勢いを止めるような得点が生まれたことは、前節愛媛戦や天皇杯柏戦から選手たちが学んで自分たちのスタイルを貫きとおしてくれたことが結果として表れたということ。それに関しては非常によかったと思います」
Q:シーズン前半戦も甲府とはドローでしたが、同じドローのなかにも見られる成長などは。
「あのときはちょうどゴールデンウィークだったと思うが、我々の連勝が止まり、連敗をしたあとに甲府さんと戦うなかで、前と後ろの呼吸がすこし合わず、サイドから何度か崩されて決定的なピンチを招いた。後半には退場者が出たのでその後は一方的に攻められた印象がある。今日に関しては前期やったときよりも我々がゲームコントロールできる時間帯もあったし、そのなかでいい得点が2点生まれた。あの日、選手が甲府さんは強いと体感として思ったはず。そこから学んでここまでやってこられたのはひとつ彼らの成長だと思う。ただこれが天井ではなく、このあともさらに成長するためにやっていくだけなので、湘南に帰ってからしっかりリカバーして、次のジェフ戦に向けてまた湘南らしい試合ができるようにやっていきたいと思います」
Q:目指しているアグレッシブなスタイルを発揮したと思うが、試合前にはどのような話を。
「じつはきょうはミーティングをしませんでした。うちの残っているスタッフ、ユースのスタッフも含めて、一体感を出そうと一生懸命きのう夜遅くまでつくってきた映像を見てゲームに臨みました。僕は監督として、監督が求める戦術を選手がただ遂行するチームにはもともとしたくなかった。彼らが面白いとか見ているひとが楽しいとか、そういうサッカーをやっていこうと決めていた。そういったスタッフの思いや選手の思いがひとつになって、ここに出てなかった選手の情熱も含めて、今日グラウンドで出せたと思っている。アマチュアイズムな言い方だが、僕は人として生きているなかでそういうことがとても大切だと思っているし、勝敗以上にどう戦うかというプロセスをこれからも大事にしていきたいし、選手にも大事にしてほしい。そういうチームにしていきたいし、もっともっとそういうチームになってもらいたいと思います
(*会見を締めるところで)
最後に、3年前の2009年、ここで坂本のゴールで我々が勝ってあのあとJ1に昇格した。この地で今日は引き分けというかたちで勝点1しか取れなかったが、城福さんは私の大学の先輩だし、苦労されてやっていることも聞いていたので、敗者の弁ではないが、甲府の監督、スタッフの方々、選手、それから甲府を取り巻く周りのひとたち、サポーターのひとたちに心からおめでとうございますと言いたいし、僕らもBMWスタジアムでこういう思いができるようにしっかり悔しさを胸に刻んで次に向かいたいと思います」
以上















