リーグ38節を消化して16位と低迷が続く草津が、ホームに9位岡山を迎え撃つ。9位岡山は前節で東京Vを倒して2連勝となり6位横浜FCに勝点3差に接近。プレーオフ進出の可能性が膨らんできただけに気持ちを入れて戦ってくるのは確実。6位以内の可能性が早い段階で消滅し、シーズン勝ち越しの目標もクリアできなかった草津だが、サポーターのためにも最後の意地をみせたいところ。草津は、この試合を岡山のためのゲームにしてはいけない。
草津は前節北関東ダービー水戸戦でドローとなったが、結果以上のダメージを受けてしまった。中村英之が2枚のイエローカードを受けて退場処分、ゲーム終盤には熊林親吾がイエローを受けて警告累積で岡山戦も出場ができなくなった。さらに松下裕樹が岡山戦まで出場停止となるため、草津は主力3人を欠いた戦いを余儀なくされる。
絶体絶命の窮地を救うために立ち上がるのは、草津の選手寮に住むヤングガンたちだ。草津の若手たちは選手寮で集団生活を送っているが、寝食をともにすることで培ったチームワークを発揮する瞬間がついに訪れたのだ。今節は、選手寮組である乾大知、山本啓人の出場が濃厚で、選手寮の活気もにわかに高まる。一匹狼・山本啓人は「なかなか試合に出られていなかったけど自信はある。どん欲に結果を求めて戦いたい」と先発初勝利を狙う。
選手寮には主(ぬし)もいる。2009年から選手寮で生活する26歳の有薗真吾と、2009年のレンタル中から選手寮をこよなく愛し昨季途中の加入後も再入寮した小林竜樹だ。有薗、小林の中堅選手の存在も岡山戦のカギを握る。今季から選手寮に入ったルーキー右SB小柳達司は「みんな一緒に生活しているのでコンビネーションはいい。岡山戦は残り少ないホーム戦なのでチームの力を合わせて勝ちたい」と必勝を誓う。草津は先発11人中6人が選手寮組となる可能性が高い。
対する岡山は前節のホームで東京Vと対戦、1点先制後に数的不利となりながらも試合終了間際にダメ押し点を決めて昇格のライバルを2−0で撃破した。この結果、6位横浜FCとの勝点差を3まで縮めてプレーオフ進出が手の届く場所になった。岡山は今節の草津戦を皮切りに、水戸、栃木との北関東勢との対戦が控える。北関東3連戦を乗り越えた先にプレーオフ進出がみえてくる。
岡山のキーマンは、1トップの川又堅碁だ。昨季は新潟で出場機会を与えられながらもシュートがことごとくポストに嫌われて結果を残すことができなかった。失意の中で岡山へ期限付き移籍した川又は新天地で自信を身につけチームを堂々と牽引している。その姿はかつて草津でブレイクした都倉賢(現神戸)の姿を彷彿させる。今季の岡山の成功は、川又という逸材を発掘したことだ。今季リーグ3位の15ゴールを決めている川又が、岡山の軸となっている。草津はこの1トップを抑えない限り、勝利はありえない。
草津副島監督が今ゲームのポイントに上げるのは、先制点だ。草津は先制した12試合で11勝1分、岡山は16試合で13勝2分1敗。ともに先制した試合で高い勝率を誇る先行逃げ切り型のチームだ。副島監督は「岡山は先制すると守りを固めてくるので、そういう状況にならないように先制点を奪いたい」と先手を狙う。岡山の総失点は32でリーグ最少を誇る。草津は、3−6−1の変則システムを敷く岡山の守備網に縦横の揺さぶりをかけて突破口を見出したい。堅守岡山の砦を崩す原動力は、草津のプライドだ。
以上
2012.10.20 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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