京都は、今節も含め残りは5試合だ。いよいよラストスパートだ。今節の相手は岐阜。堅守速攻型の相手を突破り、勢いを掴みたい。
順位を確認すると、京都は勝点64で現在4位。自動昇格内にいる2位・湘南は勝点65で勝点差は1。3位・大分は勝点64で京都と同数。そして、5位・千葉は勝点62で、京都との差は2だ。つまりは、混戦であるということ。そして、1試合の結果で順位は乱高下するということ。
京都は前節、富山に惜敗。だが、内容については決して下を向くものではなく、駒井善成も内容について「決定機も多かったと思うし、そんなに悪いとは思わなかった。切り替えて続けていきたい。続けていくことが得点につながる道だと思う」と口にした。今週行われたミーティングでも「後ろ(ディフェンス)は特に…(なかった)」と酒井隆介も明かしている。
もちろん、セットプレーで失点したこと、点が獲れなかったこと、反省点を挙げれば、幾らでも挙がる。例えば、大木武監督から、セットプレー時「黒部がニアで入るかも知れない」想定をしたこと等の言及があったが「決められた後で言っても後の祭り」と締めくくった。
相手がどう来るか、相手のどこを攻略する方が、相手が嫌がるかというスカウティングは当然やっていて、そして実際押し込んだ、だが…、ということである。これが、リーグ序盤なら、しっかり反省して次に生かせる様に―、となるが、残り5試合、自分たちのサッカーを精一杯、悔いなき様、しっかりと力を出し切ることに着眼する方が重要だろう。
「悪いものを良いとは言えない。いいものを悪いとも言えない。京都の物差しで、ベクトルを合わせてやっていくこと。そうしないと積み重ねにならない」と指揮官は話した。
敗戦直後の試合、そして勝点差の状況。今節の試合運びはどうすればいいのか? 「勝ちに行く」ことが重要なのか、「負けられない」意識が肝要なのか。「ベクトルを合わせる」とはそういうことだと思う。前線が「勝ちに行く」で、最終ラインが「負けられない」では内容がばらける可能性がある。そこを合わせることが「力を合わせる」ことになる。勝ちたいのも、負けたくないのも皆同じ気持ち。でも、それを実現しようとするベクトルを合わせないと隙が生まれるのだ。
「一気にゴールへ!」でも、「何としても失点は防ぐ」でも、どちらでも構わない。みんなの意識が重なっている戦いを見せて欲しい。
対戦相手の岐阜。今週の木曜日に順延となっていた第36節を開催。岐阜が0−1で松本に敗れた。だが、直近5試合をみると2勝2分け1敗と勝ち越している。しっかりとした守備ブロックが成果を見せ始め、ここ5試合で複数失点をしたのは湘南戦の2失点のみ。無失点試合も2試合を数える。要訳すれば「まとまりがあり、堅い守備を誇る」となる。大木監督も「固まって来た感じがします。押込まれても我慢できる」と印象を話す。
チーム得点王は佐藤洸一で8得点。ハットトリックを達成したとは言っても、この数字は見事だ。大木監督は「染矢、井上のワイド、そして樋口と能力のある選手がいます」とサイド攻撃、そして、チーム2位の5得点を挙げている樋口寛規も注意点とした。チームの心臓はボランチの服部年宏と李漢宰。ここが落ち着いたプレーを見せれば、岐阜も落ち着くだろう。結局はどこも警戒しなければならないことに気づく。
だからこそ、自分たちのサッカーはどうで、攻守に渡ってどういう意識で戦うかを合わせることが重要になってくる、となる。
残り試合と勝点差を踏まえて、11人の意識を合わせようとすると難易度が上がる。だから、勝点を気にせず、ただ、京都のサッカーに集中した方が良いはず。つまりは、今までと変らない、という意識である。それで結果を出すことだ。
選手、監督、クラブ、サポーター、全ての思いはそこに行き着く。面白く白熱した、観ている者を惹き付けて止まないサッカーを期待したい。
以上
2012.10.20 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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