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【J1:第30節 名古屋 vs 横浜FM】プレビュー:連勝を狙う上昇気運の両チームが対戦。闘莉王vs中澤の“ドリームマッチアップ”に注目しつつ、激戦の行方を見守りたい。(12.10.26)

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リーグ戦は残り5試合。AFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位まではわずかに勝点3とし、名古屋が最後の巻き返しに向け、ようやくラストスパートの態勢を整えた。前節の鳥栖戦では得点ランク2位の豊田陽平を完封し、すっかりFWが板についてきた田中マルクス闘莉王の1得点1アシストの活躍もあって3−1の快勝。懸案だった闘莉王抜きのDFラインもまずまずの安定感を見せたことも収穫となり、上位進出への目算が立った。

名古屋は今節も闘莉王を前線に置く布陣を継続する見込み。加入が内定している大学ナンバーワンDF・牟田雄祐が参加した水曜日の練習では、前半は牟田を組み込んだ3バックを統率し、後半は4−3−3で組まれた主力組の1トップに入った。木曜日の練習後にはストイコビッチ監督とジェロブスキーコーチの協力の元、シュート練習を敢行。1タッチコントロールからのターンシュートや華麗なボレーシュートには、チームのFW陣からも感嘆の声が上がるほどだった。また、今節では右サイドバックの人選にも注目だ。古巣対決となる田中隼磨が出場停止であり、通常ならば本職の石櫃洋祐が代役となるはずが、紅白戦ではMFの小川佳純がその役を務めた。「たぶんやることになるんでしょうね」と覚悟を決めている小川は未経験のポジションではないものの、キックオフからとなれば初のこと。「90分はわかりませんね。自分がやるなら、いい形で攻撃に参加して、いいボールを供給したい」と話すにとどまった。石櫃も淡々と「準備するだけです」と話しており、いずれにせよ、持ち味はふたりとも攻撃的なプレーである。39歳の大ベテラン・ドゥトラが鎮座する横浜FMの左サイドには、積極的な姿勢のサイドバックが仕掛けていくことになる。

しかしながら、横浜FMも上り調子である。前節では磐田を4−0と粉砕し、順位を7位へと押し上げている。ここまでの失点数29はリーグ1位であり、現在3試合連続無失点を続けるなど守備には定評あるチーム。反面で名古屋と同じく得点力に悩みを抱えていたのだが、磐田戦ではマルキーニョス、兵藤慎剛、中村俊輔、そして中町公祐と異なる4人が得点する攻撃のバリエーションを披露。キープ力のあるマルキーニョスや中村俊輔がタメを作り、そこに兵働や齋藤学、小野裕二など機動力とテクニックに富む選手が飛びこむ攻撃は脅威の一言だ。リーグ最高の守備陣も安定感があり、前節などは栗原勇蔵をベンチに置いても攻撃力自慢の磐田を抑え込んでみせた。中澤佑二、栗原、青山直晃らはセットプレーにも強く、名古屋の高さにも十分対抗できる空中戦の強さを持つ。名古屋同様にACL出場圏内を射程に収めているため、直上のチームとの対戦にモチベーションも高いはずだ。

この一戦の要所はふたつ。ひとつはFW闘莉王とDF中澤の対決である。南アフリカワールドカップではともに日本のゴール前で奮闘した戦友が、FWとDFとして対峙する。まさに“ドリームマッチアップ”。キックオフ直後にポジションを取る際のふたりの表情は見ものである。今まではセットプレーの際にしか見られなかった日本最高のエアバトラー対決が、今節ではいたる所で見られるわけだ。そしてその成否は名古屋の攻撃の成否とイコールであることで、激突はなおさらにヒートアップする。闘莉王のFWとしての特徴は空中戦の強さもそうだが、そのキープ力とポストプレーのセンスも抜群。相手を背負ったままハイボールを胸で収め、決定機を作り出す力は日本代表の前田遼一らにも引けを取らないと断言できる。百戦錬磨の中澤が、そのプレーにいかに対抗するか。この対決には期待感しか沸いてこない。

そしてもうひとつのポイントは、名古屋の守備陣の対応だ。前述したように、横浜FMで怖いのはキープ力と機動力がミックスされた“強襲型”の攻撃だ。ボールをキープされればどうしても守備陣はボールウォッチャーになってしまう。人数をかけてボールを奪いに行けば、中村クラスの選手はフリーになった選手にラストパスを通すだろう。この点において名古屋の守備陣には気がかりな点がある。前節鳥栖戦での失点である。人数は揃っていたにも関わらず、飛び込んできた選手へのマークが甘くなったために喫している。増川は「鳥栖戦は相手がシンプルにやってきたので対応はできたけど、あの失点はもったいなかった。今回はマルキーニョスも中村俊輔さんもいる。動ける選手も多いし、そこを潰してコントロールしたい」と警戒心を露わにした。縦横無尽に動く中村へのマーキングも含め、名古屋の守備陣にはフレキシブルで集中力の高いディフェンスが要求される。

昨季は最後の6試合を6連勝で飾り、最終節まで望みをつないだ名古屋にとって、順位は違えど状況は同じ。連勝したいのは横浜FMも同様だが、名古屋にはこれ以上ホームで失態を重ねるわけにはいかないという、ある種追いつめられた部分もある。FWを闘莉王にし、サイドバックを小川にするという選手起用は指揮官の姿勢の表れでもある。つまりはなりふり構わず勝点3を狙うということ。名古屋は横浜FMを返り討ちにし、連勝街道を切り開く。

以上

2012.10.25 Reported by 今井雄一朗
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