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【J2:第40節 鳥取 vs 熊本】レポート:ポジション変更が奏功した熊本が勝利。鳥取はホーム連勝が止まり、残留を決めることができず(12.10.29)

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鳥取がJ2に昇格した昨季以降の、鳥取と熊本の対戦は、昨年の天皇杯2回戦では鳥取が勝っているが、そのほかのリーグ戦は、今季2節での対戦を含め、熊本が3戦全勝。相性の良さは今回も変わらず、熊本が1―0で勝利を収めた。

立ち上がりから主導権を握ったのは熊本。リズム良くボールをつなぎ、鳥取の前線からのチェイシングを空転させて主導権を握ったが、ボール支配率の高さと反比例してチャンスの数は少なかった。7分、藏川洋平の右からのセンタリングを、大迫希がニアサイドで合わせたが左に外れ、18分には齊藤和樹のポストプレーから養父雄仁が狙ったが、鳥取守備陣のブロックに阻まれる。今季チーム最多の14得点を挙げている武富孝介は出場停止で、なかなか良い形を作ることができなかった。

実信憲明が「立ち上がりは良くなかった」と振り返ったとおり、鳥取は守備で後手を踏む展開を強いられた上に、セカンドボールへの反応も遅く苦しい展開となったが、何度かカウンターのチャンスはあった。13分にはゴール前の混戦から、小井手翔太がうまく相手をかわして左足で狙ったが、クロスバーに当たって決まらず。16分には鶴見聡貴の縦パスを小井手が落とし、住田貴彦が右足で狙う。好連係からのシュートは熊本GK南雄太に阻まれたが、決定機の数では、むしろ熊本を上回り、その後も押し込まれながらも粘り強く守って、勝機を探っていた。

しかし、0―0で迎えた後半の立ち上がり、熊本が先制点を奪う。高木琢也監督は、「もっと相手の懐に入っていくために、サイドよりも内側にボールを入れて、バイタルエリアやボックスに入っていくパスを供給したかった。また、よりサイドバックを上げて、攻撃を仕掛けたかった」という理由で、後半開始から右サイドバックの藏川と、右サイドハーフの市村篤司のポジションを入れ替えたが、これがズバリ的中。51分、原田拓の中央からの浮き球のパスに、左サイドから斜めに走ってペナルティエリア内に侵入した藏川が見事なボレーで合わせ、ネットを揺らした。

その後は1点を追って前がかりになった鳥取が、セカンドボールの争いで上回り、攻め込む回数が増えた。しかし熊本も、矢野大輔と、廣井友信の負傷で急きょ先発した福王忠世のセンターバックを中心に、しっかり対応して決定機を作らせない。
終盤は鳥取が波状攻撃を仕掛け、87分にはCKのピンチを逃れてのカウンターから、美尾敦のセンタリングを柳楽智和が折り返し、福井理人が蹴り込んで同点かと思われたが、早く前に入り過ぎた福井がオフサイドを取られてノーゴール。後半のアディショナルタイムには、パワープレーのために前線に投入されていたDF内間安路が、ペナルティエリア内で美尾につなぎ、美尾がDFをかわして左足で狙ったが、クロスバーの上に外れた。

結局、熊本が対鳥取のリーグ戦連勝を更新する1―0の勝利を収めた。前節の敗戦で昇格の可能性がなくなり、「残り3つ(3試合)で(勝点)9ポイントを取ることが最低限度の目標」(高木監督)という状況だったが、そのうちの一つをクリア。高木監督が、遠路鳥取まで駆けつけたファン・サポーターへの感謝に続けて、「選手たちも、本当によく頑張った。称賛に値する」と高く評価する勝利だった。

鳥取は、町田―岐阜戦での町田の勝利により、今節で残留を決めるためには勝利が必要だったが、引き分けに持ち込むこともできず。クラブ記録の3連勝中だったホームで久しぶりの黒星を喫し、町田との勝点差が4に縮まった。「チャレンジやミスの質も良くなっていて、変わっているところもあるけど、それを勝利につなげなければいけない。まずは目の前の試合に勝って、残留をしっかり決めたい」と美尾は決意を込める。その次節は、今節と同じ状況で、鳥取は16時から湘南とアウェイで対戦。13時からの水戸―町田戦で町田が敗れれば、その時点でJ2残留が決定するが、町田が引き分けなら引き分け以上、町田が勝てば勝利が、残留のためには必要になる。下から追い上げられる重圧を乗り越えることができるのか、鳥取にとっては正念場の戦いが続く。

以上

2012.10.29 Reported by 石倉利英
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