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【ヤマザキナビスコカップ:決勝 清水 vs 鹿島】清水側プレビュー:ポテンシャルは十分、飛躍の準備も整った。大舞台で自分たちの力を存分に発揮し、新たな栄光の歴史を作れ!(12.11.02)

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☆鹿島側のプレビューはこちら!
Jリーグ開幕当初、清水は一部から“シルバーコレクター”という不名誉な呼ばれ方をした時期があった。それが、96年に3度目の正直でヤマザキナビスコカップに初優勝し、99年のセカンドステージ優勝、2001年の天皇杯優勝という実り多き時代につなげていった。その後、05年からの長谷川監督時代に再びタイトル争いに絡む力をつけ、天皇杯で2回(05年と10年)、ヤマザキナビスコカップで1回(08年)決勝に進んだが、残念ながら3度とも敗れ、11年間タイトルから遠ざかっている。
「歴史はくり返される」とよく言われるが、今回でシルバーコレクターから脱却し、次の黄金時代につなげていくだけの準備は十分に整っている。

そう言いきれる理由は、清水の若い選手たちが秘めたポテンシャルの高さと、大事な場面での爆発力にある。今回はゲームキャプテンの杉山浩太が出場停止になったため、おそらくMFとFWのスタメンは全員23歳以下になるだろう。しかも、どの選手にも明確な個性と武器があり、大舞台でも物怖じしない強いパーソナリティーがある。
とくにチームの稼ぎ頭である大前元紀と高木俊幸は、これまで何度も“ここぞ”という場面で大きな仕事を見せてきた。ヤマザキナビスコカップでも、準々決勝・名古屋戦では第2戦のアディショナルタイムで高木が劇的な決勝ゴールを決め、準決勝・F東京戦では大前が限られたチャンスを生かしてプロ初のハットトリックを達成し、決勝進出を決めた。
また、来季の加入が内定している特別指定選手の瀬沼優司(筑波大)も、準々決勝第2戦で公式戦デビューを飾った4分後に初ゴール。準決勝進出に大きく貢献し、その後の試合でも献身的なプレーと無類の勝負強さで試合の流れを変えてきた。その瀬沼が、前節に続いてこの決勝戦に出場することができるのも大きなプラス材料だ。
韓国代表としてロンドン五輪に出場した金賢聖も徐々に調子を上げ、前節では鹿島を相手に見事なゴールを決めている。まだ高校3年生の石毛秀樹や19歳の白崎凌兵が持つポテンシャルも計り知れないものがある。
そして、中盤はおそらく河井陽介、八反田康平、村松大輔の同級生トライアングルになるだろうが、河井と八反田の技術、視野の広さ、クレバーさは新人離れしたレベル。村松の読みと出足の鋭さ、ボール奪取能力の高さもJ屈指のレベルにある。
さらに、センターバックの2人とGKが、このチームでは年長者としてDFラインを押し上げ、ゴール前をがっちりと固める。両サイドバックも、攻守のバランスがしっかりととれている。
若いながらもチームとしてバランスがとれていて、どの選手もまだまだ伸びしろがたっぷり。そんなチームが、この決勝に勝ってタイトルを獲得し、大きな自信と経験を得たとき、どれだけ大きな飛躍が見られるかは想像に難くない。
もちろん、そのための大前提として、国立が満員に埋まった大舞台で彼らが萎縮することなく、自分たちの力を存分に発揮できるかどうかという注目点がある。対戦相手の鹿島は、タイトルがかかった試合での経験値がどのクラブよりも高く、昨年の優勝チームでもあるため、そうした心配は一切ない。それだけに、清水の選手たちが硬くなってしまったら非常に苦しい戦いになる。

また、鹿島はおそらく立ち上がりから激しくボール保持者にプレッシャーをかけてくるだろう。それが、こういう試合で相手をよりビビらせるためにもっとも有効だと熟知しているし、2年前の清水との天皇杯決勝でも同じやり方で効果を上げたからだ。そんな中で、落ち着いてボールを回していくのは簡単ではない。
ただ、清水の選手たちに話を聞くと、誰もが「決勝が本当に楽しみ」と語り、「うちの若手には決勝だからといって硬くなりそうな奴はいない」(平岡康裕)という声もあって、本人たちはあまり心配していない。また、「体力はこっちのほうがあると思うし、ハードワークという部分には自信があるので、前半からバンバン飛ばしていきたい」と吉田豊が語るように、立ち上がりから思い切り動いて球際の争いで優位に立っていけば、自信が生まれると同時に、緊張や硬さも自然にほぐれてくるだろう。
そうしたハードワークは、勝負のカギを大きく握るセットプレー対策においても重要になる。鹿島が得意とするセットプレーの回数を減らすためには、「中盤をコンパクトにして、DFラインを高く保って押し込まれる時間を少なくしたい」(平岡)という部分が重要になり、それを実現するには、やはり速い攻守の切り替えと中盤でのハードワークが欠かせないからだ。

以上のような前提が、明日の本番でもクリアできれば、清水が勝つ可能性は大いに高まるはずだ。あるいは逆に主導権を握られて苦しい展開になったとしても、ここまで来たら内容よりも結果がすべてであり、チャンスは十分にある。最近の試合では、ゴール前での決定力や守備の粘り強さといったところで、清水が優位に立っている面もあり、若いが勝負強い選手も揃っている。
もちろん非常に難しい試合になることは間違いないが、それに勝ちきる選手たちの気持ちの強さとサポーターの熱さが、清水には十分揃っている。あとは自分たちの力を信じて、国立の美しいピッチで結果を出すだけだ!

以上

2012.11.02 Reported by 前島芳雄
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