●ジョルジーニョ監督(鹿島):
「まず選手たちに優勝おめでとうと伝えたいです。同時にどんな状況でも支えてくれるサポーターに感謝を伝えたいと思います。今日は、選手たちが諦めずに努力した成果を示せたと思っています。
試合に関しては、清水は面白い形の選手の配置をして、パスワークで崩してきましたし、同時に勢いとスピードをもって攻撃を仕掛けて来て、牽制をしなくてはならない部分もありました。今日の試合のタフさを皆さんも見て感じたと思いますし、素晴らしい監督の指導というのが表現された部分もあったと思います。
ゴトビ監督はこういう試合会場で話すくらいで接する時間は短いですが、素晴らしい人格の持ち主で尊敬できる方です。技術的・精神的にポテンシャルとなる力の引き出し方をしているし、特に戦術的な部分は非常にマークしにくい戦法で僕も考えさせられたし、特に若い選手が勇敢にプレーする姿を見て、今後このチームが怖いチームになっていくと思いました」
ただ、その困難な状況を選手たち自身が情報を整理して、相手の長所を消す作業をした中でチャンスを作りだすことができました。最後は柴崎選手の素晴らしいプレーを見られたと思いますし、彼は若い選手ですが日本代表で活躍できる、将来的には日本サッカー界を背負う選手の一人に成長するのではないかと思います」
Q:増田選手を投入して、柴崎選手を中のポジションに移してから攻撃面が改善されたと思うが、あの交代を70分まで引っ張った理由は?
「この試合において色々な状況や相手の長所を考えなくてはならなかったのですが、ひとつは両サイドバックが攻撃的な選手で、クロスの精度も高いし、あとはユニットで中と外、そして縦のポジションチェンジだったりで崩そうという狙いがあるので、そこは我々もサイドハーフとサイドバックのユニットで相手のユニットに対応しようとしました。
興梠選手はFWですが、もともとハーフの選手なのでそこもしっかりできるのではないかと思ったのですが、守備も求められるポジションで、前半でカードをもらってしまったので、ドゥトラ選手を入れて同じ状況を持続することを狙いました。
そのあとで、増田選手を入れて柴崎選手と小笠原選手をダブルボランチにしたんですが、柴崎選手はサイドも中も両方できるので、そういった意味でバランスを崩さずにサイドのユニットの代用と、同時に攻撃の厚みをかけることを狙いました。また、本田選手が怪我から復帰間もなくて90分できないというところでこういったプランをたてなくてはなりませんでした。
もう一つ皆さんが驚かれたのは昌子選手を左サイドバックに置いたところかと思いますが、清水には2敗しているなかで、その中で大前選手がいい動きをしていて、いい判断をして得点もしているし、そういった意味で彼をどう押さえるのかをキーとしてとらえていました。そこはずっと新井場が対峙していましたが、彼はどちらかというと攻撃能力が高い選手で、彼に対峙をしてほしいと言っても求めるものが違うと思ったので、昌子選手をいれて1対1の強さ、アグレッシブさ、ボールを簡単には失わないというところで対応できるのではないかと思いました。彼には他は何もさせない、水を飲みにいった時にも一緒についていくくらいの気持ちでついて行けと言ったわけで、出した要望をしっかりとやってくれたと思っています」
Q:前半右サイドはかなり破られていた印象があるが、そのあたりの修正はどう指示をしたのか?
「僕の最初のプランは柴崎選手が右で遠藤選手を左と思っていたんですが、選手から入れ替えてほしいという要望があったので答えました。守備もできるし遠藤選手が右の方がプレーしやすいという事だったので、選手の気持ちの部分もくみました。
先程も説明しましたが、選手にはユニットで対応することを要求しました。ただ、完璧に抑えるのは不可能なことです。相手の左サイドバックの選手の能力の高さも称えなくてはいけないし、相手の戦法をくぐろうという努力はしたと思いますが、1,2回危険な場面は作られました。ただ、それは相手の選手の能力もあるだろうし、サッカーは完璧なスポーツではないので多少ずれが生じたところもあると思います」
Q:ジョルジーニョ監督は、選手としてもこの大会を制していると思うが、選手と監督の両方でタイトルを取るという快挙についてどう思うか?
「確かにそういった結果が出せましたが、世の中にそういったチャンスをもらえない人が多い中で僕は恵まれていると思っています。ただ、今日勝ったからと言って終わったわけではなくて、リーグ戦も天皇杯もあします。その他の大会で現役と監督という立場でタイトルを取った人がいるかわかりませんが、それも継続して目指したいと思います。ただ、重要なのは僕の目的意識ではなくて、選手の目的意識であるということです。選手がタイトルを取りたいという意識を持つことが重要なので、その働きかけをしてまたいい報告ができるようにと思っています」
Q:柴崎選手の成長は著しいと思うが、彼のここまでの成長について、どういった評価をしているのか?
「なかなかあれだけの選手とは出会えないと思います。20歳ではありますが、ベテランのような落ち着きがあるし、運動量も豊富。特に中盤の今プレーしているゾーンは密集していて精神的に落ち着いてプレーすることは難しいですが、そこを冷静にさばいていける。僕が外で見ていてひやひやするときにも落ち着きすぎだろうと思うくらいです。今日も皆さん見たと思いますが、PKの際にも彼に蹴らせました。彼の冷静に状況を見てボールを蹴るところは強じんな精神力だなと思っています。彼の指導者であることは光栄に思うし、おそらくヨーロッパで活躍する選手になると思いますが、ただそれは日本サッカーにとってはプラスの事ですし、日本代表でも必要不可欠な選手になると思います」
以上
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