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【第92回天皇杯 4回戦 C大阪 vs 清水】レポート:「小菊セレッソ」躍動! 南野の公式戦初得点などで清水に快勝!(12.12.16)

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天皇杯の舞台では2季連続、大阪長居スタジアムでの顔合わせとなったC大阪と清水の一戦は、C大阪が南野拓実の公式戦初得点などで4-0と快勝。昨年に引き続き、ベスト8へと駒を進めた。一方の清水は、ドイツのデュッセルドルフへ移籍することが決まっている大前元紀も先発したが、最後までゴールが遠く、若きエースの花道をタイトル獲得という形で飾ることはできなかった。

レヴィークルピ監督が契約上の理由で、シンプリシオ、キム ジンヒョンが家庭の事情で、ヘベルチが期限付き移籍契約満了という形で、それぞれ帰国。さらに、主将の藤本康太や、今季チームへ復帰して獅子奮迅の活躍を見せた柿谷曜一朗、ルーキーの吉野峻光、経験豊富な高橋大輔といった主力も負傷欠場。日本人のみ、しかも若手中心の戦力で天皇杯を戦うことを強いられたC大阪。戦前は不安要素のほうが多かった。

しかし、今大会で指揮を執る小菊昭雄コーチのもと、約2週間の調整を経て、チームは一致団結。「選手たちは、監督不在のなか、高いモチベーションで素晴らしい準備をしてくれたので、それが今日の結果につながったように思う」と小菊コーチがイレブンを称えれば、今回キャプテンマークを巻いた茂庭照幸も「小菊さんになって取り組んできたことを、本当に試合でそのまま出せたことが、一番の勝因」と、チームワークでの勝利を強調していた。

開始直後から雨模様となった試合では、序盤こそ清水の大前に好機があったものの、前半からC大阪ペースだった。なかでも躍動したのは、アカデミー育ちの生え抜き選手たちだ。左サイドの丸橋祐介、扇原貴宏、山口螢らを中心にチャンスを作ると、前線では杉本健勇や、公式戦2戦連続先発の南野が走り回った。そして、24分、ハイボールを杉本が頭で落とし、相手DFとの密集で扇原が泥臭くボールに絡むと、南野へチャンス到来。17歳のホープが迷うことなく左足を振り抜くと、鮮やかな弾道が清水ゴールに突き刺さった。
ただし、決してすべてが順調というわけでもなかった。前半から相手にFKを与える場面も目立ち、ミスからピンチを招くこともしばしばだったC大阪。43分にはGK松井謙弥のクリアが清水FW伊藤翔の前にこぼれてしまうという事態もあったが、伊藤のシュートが枠をとらえず、事なきを得ていた。

「流れは一進一退。清水もチャンスを作っているから、追加点を狙っていこう!」(小菊コーチ)と、ハーフタイムで気を引き締め直したC大阪。後半早々のピンチを、松井が前半のミスを払拭するような好セーブでしのぐと、そのすぐあとの53分、貴重な追加点を奪うことに成功する。酒本憲幸の右クロスに、逆サイドから猛然と飛び込んできた山口がうまく合わせてゴール。これでリードを2点に広げると、ボランチの横山知伸や扇原らを中心に、相手の反撃の芽をことごとく摘み取り、南野、杉本の前線からの守備も功を奏する。

さらに反撃の手を緩めなかったC大阪は、終盤に播戸竜二を投入すると、その播戸のアシストから追加点。83分には杉本に公式戦7試合ぶり、天皇杯では3戦連発となる、待望のゴールが生まれる。終了間際には途中出場の村田和哉がダメ押し弾を流し込んだ。ピッチに立った選手たちすべてが活躍した「小菊セレッソ」。会心の勝利をひっさげて、いよいよ、ベスト8ではG大阪との今季最後の大阪ダービーに臨むことになった。
「今まで『大阪といえばガンバ』でしたが、もう時代は変わって『大阪はセレッソだ!』というところを、次の試合ではピッチで見せつけるには、すごくいいときなので。自分がその舞台に立てるように、しっかりといい準備をして、絶対に勝ちたい」という南野を筆頭に、「『ガンバに勝つ!』、負けないじゃなく、『勝つ!』というような、そんな1週間にしたい」(茂庭)、「ダービーなので、絶対に負けられない。気持ちの入ったプレーをしていれば、絶対に結果もついてくると思う」(山下達也)など、宿敵相手の試合に向けて、イレブンは熱い闘志を燃やしていた。

逆に、清水としては、「非常にがっかりするパフォーマンス。正直言って、我々のチーム、選手たちというもの(の存在)に気づかないほどのもの」とアフシンゴトビ監督も言うように、自分たちのサッカーをまったくと言っていいほど示せず、何とも悔しい大敗となった。「前半はある程度チャンスを作ることができていたが、決めるべきところで決めきれなかった」と大前。すると、後半、0-2となってからは、八反田康平と石毛秀樹の同時投入、その後には金賢聖も送り込んだが、最後はチーム全体の集中も途切れてしまった。「ファンに対しても非常に残念で申し訳なく思う」と述べたアフシンゴトビ監督は、「しっかりと我々はここから立ち上がって、この先、来年に向けていいチームを作っていきたい」と、この悔しさを糧に、来季の躍進を誓っていた。
また、「最後の試合がこういう形になって悔しい」と大前は肩を落としていたが、それでも、試合後には清水サポーターのみならず、C大阪サポーターからも大前コールが発せられ、チームを牽引していた背番号11の新たな挑戦にエールが贈られていた。

以上

2012.12.16 Reported by 前田敏勝
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