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【ニューカマー・レコメンド】熊本で花開いた生来の攻撃センスが魅力の若きアタッカー:武富孝介(熊本→湘南)(13.02.04)

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2013シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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「何と言っても、一気に6人トップ昇格した“ゴールデンエイジ”の1人ですからね。その中でも攻撃のセンスは随一と言ってもいいくらいです。きっと活躍してくれると思いますよ」

彼が熊本に来ることが決まった頃、柏の取材を続けているライター仲間からそんな連絡を受けた。加入会見での第一声はこうだった。
「チームの為にプレーし、チームの目標、自分の目標、サポーターの目標を達成できるように頑張ります」
続けて聞かれたストロングポイントについては、こう答えている。
「ドリブル、パス、シュート、全て1つ1つにこだわっていくので、全部見てください」
実際、周囲からの評価の高さが決して大げさでないことは、練習でもすぐに感じられた。試合でも、そのスピードとアイディア豊かなドリブルは際立ち、精悍な顔つきとしなやかな体躯でピッチを駆ける様は、熊本の赤いユニフォームに良く似合った。

1年目の2011シーズンは、33試合に出場して1得点5アシスト。柏で出場機会がなかったことを考えれば及第点かもしれないが、同世代の長沢駿(現松本)や大迫希が結果を残したシーズンだったこともあって、本人にとっては決して満足のいく数字ではなかったろう。チームがやろうとするサッカーと自分の良さが発揮できるプレーに、小さくないギャップもあった。

しかし2年目となった2012年シーズンは、間違いなく大きくステップアップする節目になったのではないかと思う。開幕のアウェイ福岡戦でシーズン初ゴールを挙げると、続く第2節・鳥取戦でも同点に追いつくゴールを決め、藤本主税の逆転ゴールをお膳立てする守備も見せた。その後も順調に得点を重ね、第20〜23節は4試合連続ゴール。結果、シーズンを通して14得点を挙げ、J2の得点ランキングでも5位という成績を残した。「背番号の数字以上のゴール」が目標だったようだから、やや心残りがあるかもしれない。

もちろん、1年目と比べてプレーエリアがゴールに近いポジションになったことや、柏時代から可愛がってもらった南雄太らGK陣の協力を得てシュート練習に打ち込んだこと、また、きわどい場面でのボディバランスを保つため、特に上半身に重点を置いて筋力トレーニングに励んだことなどが得点増加につながったのだが、最たる要因はとしては、もともと持っている得点感覚がプレーに表れるようになったからだと思う。

ここだというスペースを見つけ、相手の裏を取って入り込むスピードや角度、緩急の付け方は、やはり個のセンスに起因するものだ。そして何より、DFやGKとの駆け引きを制する精神的な落ち着きも大きな武器。熊本でのラストゲームとなった昨年12月の天皇杯4回戦・名古屋戦では、決まれば勝ち越しの可能性があった後半の決定機でふかしてしまったが、角度のない場所でも冷静にGKの位置や動きを見てタイミングを外したり、トラップでどこにボールをおけば相手DFをスムーズにかわしてシュートに持ち込めるのかイメージしたり、得点の確率を少しでも高めるための情報収集力は特筆もの。

ベテランに囲まれて伸び伸びとプレーできた熊本と比べ、若い選手が多い湘南では周りを引っ張っていく役割も求められるだろうが、代表入りや海外でのプレーなど、彼自身が思い描く大きな目標に達するにはそうした力を伸ばすことも不可決。久々のJ1の舞台で武富孝介がどこまで暴れてくれるか、今から楽しみでならない。

以上

※武富選手の所属元は柏レイソルとなります

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