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「えっ！！！！！」。「ミク」こと御厨貴文の移籍を聞いたとき思わず声が出た。それもそのはず、御厨は昨季の草津の主将、さらに富山への移籍が発表されたのは１月８日。クラブは10日に新加入会見を控えていたが、まさに青天の霹靂（へきれき）だった。草津にとってはあまりにも痛い移籍だが、選手にとってより高い評価を受けたクラブでプレーするのは当然の流れだ。今年29歳、選手として最盛期を迎える御厨が新天地で活躍するのは確実。草津が品質保証を付けて富山へ送り出す好プレーヤーだ。
昨季の17位だった草津の総失点数は46でリーグ６位、チームが低迷する中でDFラインを支えたのが御厨だった。体育大出身の恵まれた身体能力とスピードを武器に相手FWを封じるクレーバーなDFだ。少年時代は剣道にも勤しんでいたらしく、姿勢が正しいのも特徴だ。大阪体育大卒業後、甲府で３年間プレーしたあとの2010年に草津へ移籍。当初はSBで起用されることもあったが、指揮官の信頼を得ると絶対的なCBとしてチームを支えていく。３年間での出場数はジャスト100試合。昨季は36試合に出場しながらイエローカードはわずかに３枚というクリーンなディフェンダーでもある。富山は昨季３バックを採用していたが、カバリーングに長ける御厨が大きな戦力となることは間違いない。
ウィークポイントを挙げるとすれば「人見知り」ということだ。そのため草津加入の１年目は控え目にしていたが、今回移籍した富山には甲府時代の恩師にあたる安間監督をはじめ元甲府の選手たちが多く在籍するため心配は無用。富山の新加入会見のコメントはシンプルなものだったが、短い言葉からは責任感がにじみ出ている。これはこの３年間で培ったものだろう。自分自身、御厨の凄さをプレビューやレポートでもっとうまく表現できていたらクラブに残ってくれていたかもしれないと思うと後悔が残るが、彼が富山で活躍することを心から願っている。富山サポーターの皆さん、寂しがり屋のディフェンダー御厨貴文のことをよろしくお願いします！
※原稿内ではザスパクサツ群馬の表記を草津としております
（2013年よりザスパ草津からザスパクサツ群馬へと改名）
以上
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FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23日（土）13：35キックオフ／国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
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2013.02.15 Reported by 伊藤寿学
