手も足も出らずに終わった山形戦(0-2)後、連戦が続くこともあり長崎は「ポジティブな姿勢で居ることに努めた」。加えて今節はハードワークという今季のチームの原点に帰ることによって、開幕の岡山戦で見せたような躍動感が戻ってきた。
長崎はスタメン起用でも大きなチャレンジに出る。今季加入した守護神の岩丸史也が開幕から調子を欠いており、首脳陣は思い切って下げる決断に出た。替わりに入るのは昨季の正GKを努めた原田欽庸ではなく、第3GKの金山隼樹だった。原田はオフに手の手術をしており、現在は目下リハビリ中。そのため、経験は少ないがずっと準備してきた金山を思い切って起用したのだ。あわせて前線の配置も変更した。G大阪を後半、散々苦しめた長身FWの水永翔馬を1トップで先発起用し、佐藤洸一をシャドーに下げた。
試合は長崎が苦戦するのではと考えられたが、試合開始直後から積極的に富山を攻め立てる。前半4分、水永が右CKからのサインプレーでいきなり強烈なヘッドを叩き込み、ストレスの溜まっていた長崎の観客を喜ばせるが、判定は惜しくもオフサイドに。
負けじと富山も6分に1トップの苔口卓也がスピードに乗ったドリブルで長崎のDFラインに割って入ってくる。長崎はDF山口貴弘が体を呈して防ぐが、ゲームは序盤から動きそうな雰囲気に満ちていた。
27分には佐藤洸が左CKを強烈にヘッドするも、惜しくも富山のGK守田達弥の好セーブに阻まれた。この日、守田は何度も決定的なピンチを防ぎ、富山を後方から鼓舞していた。
一方、長崎は3節までの被シュート数が41と大変多く、シュートを打たせない守備と言うのが課題に挙がっていたが、この日はDFラインが富山のFW朝日大輔やMFソ ヨンドクを自由にさせず、打たれたシュートもほとんどが枠外。集中力も途切れることはなかった。
後半ようやく得点が動く。高木監督はドリブルに定評のあるMF山田晃平を右サイドのMF小笠原侑生と交代させると、その2分後山田のスローインのボールがこぼれ、ペナルティエリア前に居たFW佐藤の前に。佐藤はダイレクトでゴール右隅に決めるとスタジアムは歓喜に包まれた。
多くの決定機を外す不満はあったが、長崎らしいハードワークで、ようやくJ初勝利をあげることができた。一方、富山はパスワークの中心である韓国人MF頼りであるといった面も浮彫りとなり、好調の波を崩さぬよう、次へと切り替えることが大事になってくるだろう。
以上
2013.03.21 Reported by 植木修平















