今回の静岡ダービーは“森下ジュビロ”にとって5度目のチャレンジとなる。森下仁志監督就任1年目の昨季は07年以来5年ぶりとなる“逆ダブル”(リーグ2戦2敗)という屈辱を味わい、昨季と今季のプレシーズンマッチも含めれば清水に4連敗中。ダービーでは相手の守りを崩しきれない試合が続いている。
週中のヤマザキナビスコカップ初戦は敵地で大宮に2-0で勝利。前半立ち上がりに金園英学、山本康裕に今季初ゴールが飛び出し、そのままリードを守りきった。細かいパスミスもあり“快勝”とは言えないが、リーグ戦で開幕3戦未勝利だった磐田にとっては弾みとなる今季初勝利となった。
ナビスコ・大宮戦に続き、日本代表に招集されている前田遼一、駒野友一、伊野波雅彦を欠く一戦となるが、森下監督は「自分たちはだれかに頼ってサッカーを構築しているわけではないという自負がある」と言いきる。何よりリーグ・第2節・大宮戦のように「他の選手の状態がいい」と見れば、大黒柱である前田をベンチに下げる指揮官である。さらなるチーム作りを進めるためにもこのダービーを重要視しているだろう。
前線には昨季ブレイクした松浦拓弥、背番号9を背負う山崎亮平、最終ラインには昨季リーグ21試合に出場した菅沼駿哉がいる。山田大記、小林裕紀、金園の大卒3年目トリオもさらなるリーダーシップを発揮し、チームをさらに強く牽引してもいいころだ。ナビスコ・大宮戦の序盤に見せたパスワークは代表組の不在を忘れさせる出来だった。それを90分間継続させるという部分ではまだ甘さがあるが、チームの“未来”を感じさせるポテンシャルは秘めている。それをダービーという大一番で披露できるか。ゲームキャプテンである山田は「やはり特別な試合。リーグ戦へ向けて弾みをつけられるような試合をしたい」と勝利を誓った。
対する清水はリーグ戦、カップ戦を含め今季公式戦4戦未勝利。週中のヤマザキナビスコカップ初戦ではホームに甲府戦を迎え、直近のリーグ・湘南戦から複数を入れ替えて臨んだ。試合開始直後に八反田 康平のゴールで先制したが、甲府の新外国人・ウーゴに同点ゴールを許し、1-1のドロー。公式戦の勝利は昨季のリーグ・第30節・鹿島戦よりなく、しばらく勝ちのない状態が続いている。この流れを断ち切るためには“相性”のいい磐田を叩くことが一番の“良薬”。敵地での一戦となるが、やはり勝利が欲しい。
清水がゲームの主導権を握るためには守備面がポイント。磐田の新布陣[3-5-2]をいかに封じ込めるかが焦点の一つとなる。リーグ開幕2戦では3ボランチ気味の[4-3-3]を採用してきたが、リーグ第3節・湘南戦では[4-2-3-1]に近い形、つまり、中盤の中央をダブルボランチ+2列目というトライアングル型にシフト。この一戦でもこのフォーメーションを採用すれば、3トップ+中盤の三角形の6枚が磐田の3バック+中盤の逆三角形(アンカー+2列目)にぴたりと“はまる”。その分、サイドにスペースを与える可能性もあるが、両サイドバックが上手くバランスを取れればリスクを軽減できる。最優先でケアすべきは中央のマッチアップだ。
ナビスコ・甲府戦で「今までよりはだいぶ足下のパスが回ったし、今までのリーグ3試合よりはいいサッカーができたと思う」と振り返ったのは石毛秀樹。“いい守備”でリズムを作れれば、自ずと“いい攻撃”につながる。前線のバレーへロングボールを入れるダイナミックな攻撃もタイミングよく使っていきたい。
今回のダービーの舞台はヤマハスタジアム。同会場でのダービーは08年以来5年ぶり。よりコンパクトかつ臨場感溢れるスタジアムで、互いのプライドを懸けた大一番が幕を開ける。
以上
2013.03.22 Reported by 南間健治
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