●樋口靖洋監督（横浜FM）：
「まずこの勝点３、そしてこのゲーム内容、良い勝ち方ができたことを、まず喜びたいと思います。
今年のFC東京さんは、東選手が前に入って、前線で３人４人と絡んでくるコンビネーションは、トップレベルだという印象を持っていました。そのコンビネーションを、ウチがいかに断ち切れるかがポイントになるだろうと考えていました。その意味でも、中盤の攻防が大きなカギになるとミーティングで話していました。
実際にその予測どおりになりました。前半は、ウチは、セカンドボールの奪い合いで優位に立てなかった。その結果としてコンビネーションを許してしまいました。
こういう競ったゲームをしっかり勝ち切ったというのは、去年にない部分として、選手を高く評価したいと思いますし、今後の試合に弾みがつく。
また連戦が続くので、しっかりとコンディションを戻して頑張りたいと思います」

Ｑ：ハーフタイムに指示をした、いくつかのポイントの整理について、具体的に教えてください？
「まず、向こうが１点取ったあとで、前半の途中からぐっと下がってブロックをしっかりつくってきていた。だからウチはボールを動かせるのだから、もっと間、間に顔を出そうということ。そして間に顔を出したところでセンターバックを食いつかせて短いスルーパスが通るのではないか。センターバックやサイドバックを食いつかせて裏を突けるのではないか、そこも一つのポイントだと」

Ｑ：２得点の藤田については？
「トレーニングから非常に調子も良かったし、ゴール前での得点感覚、シュートの巧さ、これは非常に高いものがあると思っていました。だから、きっかけというか、こういう形で点を取るだろうという予感はありました。２点目の天野のクロスからのへディングシュートは、練習後のフリーのトレーニングで嫌というほどやっていました。３点目のターンからのシュートも、コーチからのボール出しで、１日30本40本とやりすぎと思えるほどやっていました。改めて、トレーニングは嘘をつかないという結果を出してくれて、喜んでいます」

Ｑ：齋藤の交代出場のタイミングについては？
「齋藤に関してはケガの影響で合流したのが木曜日で、使えても10分、15分だろうと思っていました。２−１と逆転したので、リスクを冒してまで使う必要はないと考えたのですが、追いつかれたので、やはり３点目を取りにいくためにも、あの時間帯での起用となりました」

Ｑ：中村選手が中心となっていますが、彼からのチャンスメークというパターンが崩れた時は、どうしますか？
「彼がケガとか累積とかで出られなくなったときには、違う形というか、彼のゲームメークのためのつくり方などは、他の選手にはできないので、逆にテンポの上がる選手を使うとか、あるいはツートップも考えられると思います。そのへんのところはいくつかのバリエーションを考えています」

以上