●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:序盤は押されていましたが、その後は無失点でした。守備の評価についてお願いします。あと本山選手のパフォーマンスに対する評価もお願いします。
「立ち上がりというのは、入りというよりは相手が前からプレスを掛けてうちのビルドアップを防ごうという戦法や狙いがありました。それはチームとして瞬時に感じて、きれいなサッカーというよりは確実なことをやらねばなりませんでした。ロングボールを蹴って相手を下げさせる作業をやらなければならず、ごく当たり前のことではないかと思います。相手が前からプレスを掛けるのであれば、それが90分持続できるかと言えばできないわけであって、そこから抜け出すための作業をもう少し賢くやればよかったかな、という部分はあります。おそらく前半はポゼッション率に関してはセレッソの方が高かったと思います。ただ、効率性とか目的意識に関しては、我々の方がゴールに向かうところやたどりつく部分でプロセスが良かったかな、と思います。まあ、セレッソの選手を見ていくと、特に中盤から前は将来有望な若い選手がいて、とても手強い相手だという印象が試合前からありました。それに外国人選手が加わって良い融合の仕方をしており、バランスのとれたチームだったと思います。ですので、こちらとしてはチームとしてやるべきことの整理が必要でした。あとは、みなさんがよく30歳を超えたらベテランという表記をすることが多いと思いますが、海外では30歳を超えた選手が高いレベルのプレーをしています。それは当たり前のことで、その扱いや表記の仕方によって選手にダメージを与えます。もう少し、その見解や表記は変えることができると思いますし、選手にも、あるいは優秀な日本人選手にもプラスの影響を与えると思います。うちは、6〜7名の選手が30歳以上ですが、ただ僕は30歳から35歳でも普通の選手として扱っていますし、例えば小笠原、本山、中田、野沢、ほかにも30歳を超えている選手がいますが、急にサッカーのやり方やサッカーセンス、ボールコントロールや視野の持ち方を忘れるのかと言ったら忘れるわけではありません。それを実行するための運動量やパワーというものが持続できれば、それを継続して発揮できるわけです。その扱い方や準備の仕方を考えてあげれば、彼らも普通にやれるし、それにプラスされるのが10代、20代から培ってきた経験というものがありますし、試合の駆け引きや相手を突くべきタイミングもわかっています。ベテランというくくりで表記されることはあまり好ましいことではないと、僕は思いますが、それは自由なことなので規制することはできませんし、皆さんのやり方なので尊重したいと思います。あとは若い選手についてですが、有望な若い選手がいて、それを育てていかなければいけない。そのサイクルが普通であって、彼らはまず準備をしなければいけません。大きなクラブになれば、あるいはプロの世界というものは、勝敗や1つのパスで自分の評価や今後の人生が変わってきます。それに対する圧力は、若い選手は背負えない部分があるので、そのための準備をしていかないといけない。それをやることによって、選手たちが良い状態でピッチに立てるようにしなければならないし、そこに繋がるように僕は手を尽くさないといけないと思っています」
Q:中盤でボールが繋がってゲームを支配していたと思いますが、前に行く速さが少し足りないように思ったのですが?
「単体でこの試合だけで考えればその考えになるかもしれません。しかし我々はタイトな日程を戦っており、水曜にヤマザキナビスコカップをやって、またすぐに次の水曜日にヤマザキナビスコカップがあって、その週末にもリーグ戦があります。そのなかで修正しなければいけないので時間がない。この日程だと体力回復しかできず、修正するためには映像と口頭で注意するしかありません。残念な部分は、時間がないということです。例えば今日の試合に関して言えば、セレッソさんもどれだけのチャンスをつくったのかを見てもらえれば、それだけ質というものに表れているわけです。今日に関して言えば、つくったチャンスの数を天秤に掛けて、得点数とシュート数の部分を大目に見ざるを得ないと思います。選手にはつねに高いレベルでのパフォーマンスを要求していますし、ぎりぎりの状態にいるということは、試合の内容を見てもらえればわかると思います。もっと向上させたいのですが、それもできない状態です。だから、単体で試合だけを評価するのではなく、タイトな日程のなかでどう乗り越えていくのかを見てもらえればと思います。あとは、我々の場合は水曜のマザキナビスコカップでも勝たなければいけなかった試合でしたし、次の水曜の試合も勝たなければなりません。選手たちはその圧力のなかでやっていかなければならないため、体力的な疲労だけでなく精神的な疲労も体力につながっていく。いろいろ複合的な要素を監督としては評価しないといけません」
以上
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