正直、自分の担当チームの勝敗も予想しがたいのに、他チームの勝敗なんてわかるわけないよなあ。そんな愚痴も出てしまうほど、totoは当たらない。難しい。昨年の広島の優勝、鳥栖の躍進、G大阪の降格をほとんどの人が予想しえなかったように。大分のJ1復帰にしたって、予想するのは難しかったはず。ありえないことが起きる。それがサッカーの魅力であり、だからこそ世界の大半の国々でサッカーがナンバーワンスポーツになっているんだなあ、と考えを張り巡らせた。
でも、人間って難しいことに挑戦することが、楽しいって思えるでしょ?たとえば「鎌倉幕府を開いた人は誰?」という問いに「源頼朝」と答えられたところで、中学の歴史を学んだ人にとっては何も嬉しくないし、問題そのものが面白くもない。だけど「源頼朝がなぜ鎌倉に幕府を開いたのか」「幕府とはそもそも何か」「どうして弟義経を殺さねばならなかったのか」という設問は決して簡単ではないし、答えは一つではない。だけど、その問題を解くために考え、調べ、筋道をすっきりとさせる作業そのものは、とても楽しい。難しいからこそ、楽しいのである。
さて、今回のtotoの難しさは、なんといってもダービーだ。神奈川・静岡・福岡。この3つのダービー・マッチを予想するのはきわめて難しい。特に、静岡と福岡は共に今季、思うような結果を出していない両チームの対戦だけに、予想を考え始めたら袋小路に入ってしまう。特に静岡ダービーは、ヤマザキナビスコカップで磐田が5-1と大勝。その結果が清水サポーターの怒りを買い、現状の体制に対する危機感が増大したという因縁もある。清水にしてみれば、絶対にリベンジを果たしたいだろうし、一方の磐田もエースやチームを縛っていた「呪い」といったようなオカルトチックな話題も終了し、「これからだ」という意気込みに燃えるだろう。
また、神奈川にしても、普通に考えれば5連勝中の横浜FM有利と考えるのが普通だが、川崎Fが今季のリーグ戦で1度も勝利していないからこそ、逆にここで結果を出すのではないかという考え方も成り立つ。川崎Fというチームのポテンシャル、リーグ戦では5試合すべてで得点しているという攻撃力は、現状の戦績こそむしろ不釣り合いだ。カップ戦で一度、横浜FMに敗れているだけに「同じ相手には二度続けて負けない」というサッカー選手特有のモチベーションもある。
J2の福岡ダービーも、難しい。シーズン当初は結果が出ていた福岡が、ここ5試合で勝利なし。一方、北九州は前節の愛媛戦で勝利し、1-6で敗れた「千葉ショック」を払拭した。だから勢いは北九州かと思うかもしれないが、福岡のサッカーは決して悪いわけではない。どういう結果になるのか、想像もつかない。
今回のダービーは同一都市同士のクラブではなく、同一県内の「ライバル都市」同士、あるいはその近郊の街同士の対決となる。福岡ダービーと神奈川ダービーは、奇しくも同一県内の政令指定都市同士=県庁所在地の横浜・福岡vs工業都市の川崎・北九州の対決。また、静岡は静岡市近郊の清水(平成の大合併以降は静岡市に)vs浜松市近郊の磐田、昔で言えば駿河vs遠江の対決。そういう地勢的な意味での興味も湧いてくる。日本人の場合、同一都市間よりも同一県内、あるいは隣接県の「ダービー」の方が熱くなれる傾向にあるのかも。
難しいダービーを制すれば、totoも制す。ここが当たれば、他のカードも当たるような気がする。だから、本来はダブルとかトリプルとかで逃げるところだけど、ここは自分の運気を信じてシングルでいきたい。
今年の自分に運があるか、それともその運をどこからか引き寄せになければならないのか。個人的には、今年の自分には運があるような気がする。なぜなら、広島の初勝利は自分の誕生日だったし、2勝目は結婚25周年の銀婚式の二日後。いずれもチームが勝利をプレゼントしてくれた。森保一監督などは「他に記念日はないですか?」と言ってくるくらいなのだ。
自分には、運がある。こういう時は、そう信じることが大切なのである。
以上
2013.04.12 Reported by 中野和也
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