●樋口靖洋監督（横浜FM）：

「まず非常に難しい試合で勝ち切った選手たちを称えたいと思います。そして神奈川ダービーということで、多くのＦ・マリノスのファン・サポーターに来ていただいて、その中で勝点３を取ったことを嬉しく思います。
スカウティングでも分析していたことなのですが、川崎Ｆは前の３トップと中村憲剛と４枚が前に残してくる。それで基本的にカウンター狙いのサッカーになっていると見ていました。
前にあれだけ力のある選手を残されると、いつもよりも全体の押し上げとか、距離感を詰めるとかが難しいと、前半見ていて感じました。
攻撃の方は、今日はやり切る回数が少なかったのが反省点です。けれどもセットプレーで点が取れるのは、我々の強みですし、大きな武器だと思います。
いいスタートが切れましたが、まだまだ先が長いので、次の試合をしっかりと見据えて、また準備をしていきたいと思います」

Q:昨年は同点に追いつかれてからのドローが多かったが、今季は勝ち切れている。その要因は？
「メンタル的に、選手たちは非常に強くなっていると思います。最後まで勝ち切るという意識が、強く選手たちから出ています。昨年の14試合の引き分けを、どれだけ勝ち切れるか。それを強く求め、チーム全体のメンタリティとして持とうというところで、終盤でもゴールに向かう姿勢にあらわれていると思います」

Q:ＦＫやＣＫなど、セットプレーをより多く獲得しようという狙いは持っているか？
「ＦＫに関しては、取りにいこうとすれば、シミュレーションを取られてしまいます。ＣＫに関しては、相手のディフェンスラインの裏の深い位置にボールを運ぶ、そしてペナルティエリアの角を取って、さらに裏に入ることで、やはりその回数は増えていくと思います」

Q:Ｆ・マリノスのＦＫが、相手にとって危険なのはなぜでしょうか？
「キッカーとターゲットの質が高い。そのひと言だと思います」

Q:川崎Fの中村を経由する縦パスを封じる狙いはありましたか？
「中村憲剛選手へ、後ろから入るボールをまず遮断したいと考えていました。憲剛選手に入った場合には、憲剛選手から前に入るボールを遮断しようと。今日はインターセプトがかなり多かったと思います。そういう意味では、縦パスへの狙いというのは、実践できたと思います」

以上