●奥野僚右監督（山形）：
「非常に悔しい試合になりました。というのも、これだけ多くの、1万7223名というサポーターに来ていただいた。そういったところで、ゴールする姿というものを本当に見せたいなと選手一同、思ってました。しかしながら、ゴールに少し届かなかった。その少しのところで言いますと、いろんなことがあったと思います。しかしながら、追いつけなかったというのがすべてになってきますね。後半は自分たちがイメージしたとおりの展開を少しつくることができたんじゃないかなと。前半の1点が、やっぱり重くのしかかってきました。ショートコーナーからの失点と。いいキッカーがいて、中に入るいい人がいてというところでの警戒はあったわけですけれども、そういう勝負の厳しさに勝点を持っていかれたという感想です。いずれにせよ、次に向かっていくこの3連戦です。中2日でナイトゲームであります。そしてその日曜日にはまた13時キックオフと、そういうなかでのゲームになるので、次のヴェルディ戦に向けて、本当に今から準備していこうと話をしました。多少、運動量が落ちた部分もありましたけれども、最後まで得点を奪いにいく姿勢とファイトを選手たちが表現してくれた。そこは非常に評価しております」

Q:前半の立ち上がりからＧ大阪の素早い寄せで簡単にボールを失うシーンが多かったのですが、具体的に悪かったと感じた部分はどこですか?
「ガンバの戦い方はこれまで過去7戦、前半から積極的にボールを奪いにくる。それは前線のフォワードの選手たちから始まって拾ってくる。そういうものに対して、前半、セカンドボールを相手に拾われる回数が多かった。というところから、展開力のある選手であったり、前後の出入りをうまく使われて、少し劣勢になりましたね。それを修正しながらなんとか持ちこたえたわけですけれども、21分のコーナーキックからの失点というところにつながった。しかしながらその21分のあとも、何度かチャンスをつくられたものの、選手が一丸となって、最後のところでの体を張ったプレーによって、追加点は奪われなかったと。そして後半、そこから攻勢に出ようというイメージはみんなで持っていたので、そのイメージどおりにはだいたいのところまでは進んだんですけれども得点にはいたらなかった、と思っています」

Q:今日は枠内のシュートが少なかったことと、組み立ての部分でも意図した形が出なかったと思いますが、どういう攻撃をめざしていましたか?
「組み立てとしてはいつもどおりですね。ボールを動かしながら人も動いて、どんどん近い距離でサポートしてやっていきたいと。しかしながら、やっぱり間延びしたシーンが見られたと思うんですね。ですから結局は、こういう状況のなかではセカンドボールのところが一つポイントになってくるのかなと。奪ったほうがイニシアチブを取って展開できる。そういったところで、少し中盤の圧力であったり、相手のハーフの圧力を受けるようになってしまったことで、自分たちがサイドへ展開したり、背後を狙うというところにつながっていかなかったのかなと思っています」

Q:交代などを使ってどう打開しようとしましたか?
「ボールもなかなか拾えなかったので、そこのところの形を少し変えてみたり、またハーフタイムには少しメンバー変更したうえでやり方を変えてみたり、とにかく中盤での戦いで数でも上回れるし、ボールも奪取できるようにという意図はありました」

Q:前回の神戸戦と同じように、セカンドボールを拾われる展開になりましたが、力のあるチームに対して自分たちのサッカーができないという理由は?
「どちらかと言うと、前半はともに同じような展開になってしまったと。前回の経験を踏まえたうえで前から行きたかった部分は当然ありますね。でもそれ以上に、相手の圧力のほうが強かった部分がピッチで表現されたと。ここはすぐに修正していける部分でもありますし、また整えて次に向かっていきたいなと思っております」

Q:昨年のJ1チームと続けて戦うことによって、今の山形との個人の差やチームの違いで感じた部分はありますか?
「外から見ているのと、中でやっている選手たちが感じる部分は違うと思いますけれども、外から、ベンチから見た僕の目では、タフさがあるなと。それも、どちらの選手が転んでる回数が多いかというところに表れてると思いますね。ですから、奪いに行っても奪いきれないだけの技術であったり、強靭さを持っている、個人の部分ですね。そういう部分は少し感じてますけれども、それ以上に、どうなんでしょうね、そんなに大きな違いは感じないというのが、外から見た印象ですね」

以上