●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「非常に難しいゲームになった。湘南は失うものがない相手だった。2週間で5試合目ということで、選手にとっても厳しい試合だったと思う。ACLの遠征もあったが、そのなかでもよく選手たちは走ってくれた。2-0という結果だったが、もしかすると4点、5点が入ってもおかしくはない試合だったかもしれない。過密日程のなかで確実に勝つという、プロフェッショナルな試合を選手たちが見せてくれたことに満足している」
Q:過密日程のなかでチームが成長した点は?
「そのなかで見せた試合というのは、満足できる試合がほとんどだった。ホームの全北戦で引き分けた後半のプレーを除けば。本来なら3、4年かけて作り上げるものを我々は1年でやっているという認識でいる。チームの出来に非常に満足しているし、1年という間でこれだけの成長を遂げたチームというのは賞賛に値すると思う。チームが4年間なかなか成績を残せないなか、選手たちにとって非常にメンタル的に厳しいものがあったと思う。それを彼らは乗り越え、成果を挙げている。それは賞賛されるべきこと。サッカーは時間が必要なスポーツ。1週間、2週間、1ヶ月、半年などで変化していくことは難しい。ただ、我々は1年間で大きな成長を遂げている。
昨季の札幌戦、あの試合に勝利できていれば優勝できていたと今でも確信している。そういった戦いを経て、同じような立ち位置の相手から選手たちは確実に勝利をもぎ取ってくれた。そのことは成長を感じる出来事だと思う。浦和でプレーするのは非常に難しいこと。浦和というのは最も注目を集めるチームであり、プレッシャーがある。6試合結果を残したというのは過去であって、我々は常に次の試合での結果を求められている。そういったプレッシャーのなかで戦わなければいけない。それは選手たちにとって簡単なことではない」
Q:湘南の守備がよくて、流れのなかからチャンスが少なかったと思うが、先制点を奪ってからは相手が攻撃に出てきたことでスペースが生まれ、攻撃がよくなった。先制点の重要性についてどう思う?
「磐田戦も同じような形だった。どの試合にも前半と後半があり、試合というのは90分プラス、アディショナルタイムがある。どのチームも守備的に組織を作られれば、それを崩すのは難しい。ただ、そうした戦い方には労力が必要で、それを90分やるのは難しいでしょう。我々がボールを動かし続ければ、穴が出てくる。そこからの質が我々に必要になるということ。もちろん、先制点が取れれば、相手は点を取りに来なければならず、守備的に戦っているときよりもスペースを与えてくれて、我々は攻撃をしやすくなる。我々のチームの問題は、チャンスは作れるけれど3点目、4点目を取り切れないこと。それが大きな課題で、もっと取り組んでいかないといけないと考えている。その部分をもっと突き詰めないといけない。サッカーの試合では、3、4、5点を取る試合というのはあまりないけど、決定機が来たときに決め切ることをもっとやっていかないといけない」
Q:以前に湘南と練習試合をやった時との印象は?
「私はJ1、J2の試合をほとんど見ていて、湘南の監督さんは我々がやっているようなサッカーを目指していて、そういうチーム作りをしていると感じている。開幕戦の横浜FM戦では2-4で敗れたけど非常にアンラッキーな形だった。そして鳥栖戦は1-0でリードして追いつかれて引き分け、清水戦でもリードして追いつかれている。川崎F戦も1-0でリードしながら、1-1という結果だった。それらの試合を見る限り、私は相手よりも勝利に近い戦いをしていたのは湘南だと思っている。名古屋戦も名古屋が勝ったけど、湘南のチャンスの数を見れば、あれで負けてしまうのは非常にめずらしいことだと思う。それだけ際どいゲームをやっていた。名前のある選手が多いチームではないが、若い湘南のようなチームが今後も成長していってくれることを願っている。
ヨーロッパのリーグと日本のリーグは違う。ヨーロッパはどのリーグもトップの3クラブくらいが質のよい選手を買いそろえる。バイエルン、ドルトムント、バルセロナ、レアル・マドリードというのは質の高い選手をそろえ、常に彼らが勝つことが当たり前のようになっている。日本のリーグは各チームの選手の力が非常に拮抗している。もし浦和に香川、長友、本田がいたら我々は常に勝利を求められるでしょう。なぜ、うちの宇賀神が浦和の選手で、高山選手が湘南の選手かは誰もわからない(笑)。もちろん宇賀神はいい選手だが、その辺は説明がつかないところ」
Q:興梠選手がゴールを決めたが?
「私は今日の彼のプレーに関しては不満を持っている。なぜか? 彼は非常に難しいゴールを決めたけど、決定的なシーンでシュートを外した。だからこそ不満が、というのは冗談ですが(笑)。もし、我々が負けたり、引き分けたりしたら、彼を怒っていたこもしれません(笑)」
以上
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













