2009年から2011年までの3年間、サッカー界に旋風を巻き起こしていた『J's GOAL toto企画』。一発当てて優雅な暮らしを夢見る貧乏ライターたちが、無い知恵を絞り、他人の力を借りて予想していた名物コーナーであった。読者諸兄から、叱咤激励うけ、たまには罵詈雑言（？）も頂きながら、スポーツ振興の一端を担っていたのだが、めでたくも2年ぶりに形を変えてのコーナー復活となった次第である。

早速、自虐ネタで一攫千金を狙う松尾潤氏が1回目を寄稿されていた。案の定、外しまくっていただが・・・。2回目は、ダービーマッチを真面目（？）に予想した中野和也氏が寄稿された。奥様の力は借りずに自力で外しているようだが…。そして、3回目の今回は、toto第１回から“シングル買い”（１００円のみ）を続ける私の番となった。いまだに一獲千金の夢はかなってはないが…。これから、どの様な灰汁（あく）の強い個性を持ったライターが寄稿するのかは定かではないが、totoを通じて、スポーツ振興のお役にたてれば幸いである。

今回の組み合わせには、注目すべき“ダービーマッチ”が２組ある。
無敗記録をどこまで伸ばすかが注目される大宮と好調浦和の“さいたまダービー”と兄弟喧嘩ならぬ“柱谷ダービー”である。totoファンにしてみれば、真剣に悩むカードといえるだろう。（もちろん、他のカードも真剣に悩むだろうが…）
筆者としては、勢いのある大宮がどこまで無敗記録を延ばすのかを見てみたいので、大宮に（ホーム勝）にチェックした。浦和にしてみれば、ここでもし仮に敗れたとしても、最終的には優勝争いをしているだろうから…という、単純な理由はあえて言わずにおく。
そして、兄弟というシガラミ（？）がどのような影響を与えるかが予想できない“柱谷ダービー”にいまだに悩んでいる。柱谷一族は、どちらを応援するのだろうか。複雑な心中をお察し申し上げたい。勝敗もさることながら、両監督は試合前後にどんな話しをかわすのか、握手をするのか…など、勝手な話題はつかない。その昔、お兄ちゃんにいじめられた弟監督が、この場で復讐を果たすかもしれない。兄の威厳で弟監督を抑え込み、「やっぱり、お兄ちゃんは強かった」と言わしめるかもしれない。口では「兄弟なんて関係ない」と両監督とも言うだろうが、負けたくない気持ちはいつもより強そうだ。キャリーオーバーしている当せん金の一部で、ベンチカメラを用意してもらえると、一気に視聴率は上がるし、totoの購入金額も増えるのではないだろうか。そんな、楽しみ方もできる第620回のtotoである。

それにしても、何で私が３番目なのだろう。
実績から言っても、一番目のはずだが…。
真面目にコラムを書けない性分のせいか、いまだに外しまくって信憑性を欠いているせいか…。
それでも、最後に言っておきます。
『totoは“当たる”のではなく“当てる”もの！』なのです。
皆さまの夢がかないますように…。

以上

2013.04.19 Reported by サカクラゲン