富山のスタイルで真っ向から勝負する。「ボールを奪うつもりで寄せなければG大阪の選手たちはプレッシャーを感じずに難なくプレーするだろう。前からプレスをかけて押し込まれ続けないようにしたい」と安間貴義監督。戦いの構図は固まった。G大阪の攻撃的なパスサッカーに対し、富山のハイプレスが通用するか否かが焦点だ。
プレスの厳しさ、連動、継続性、そのために高く敷いたDFラインの裏に対するケアがポイントになる。つまり、いつも通りのプレーが遂行できるかどうか。選手たちは「臆せずにやる」「びびらずにやるだけ」と口をそろえた。G大阪は意識せざるを得ない強敵ではあるが、目線は自分たちに向いている。恐れず、強がりもしない。ほどよい緊張感をもち試合に臨めそうだ。MFソ・ヨンドクは「相手がうま過ぎて交わされるかもしれないが運動量でカバーしたい」と話した。
G大阪は前節、1−0で松本を下して昨年8月25日以来のホーム勝利、今季初の連勝を果たした。開幕からの無敗を継続して2位につけている。超J2のタレントがみせるパスワークと攻撃の鋭さは圧倒的だ。加えて1年目の長谷川健太監督のもと課題だった守りが改善され、無失点を3試合続けている。攻守の切り替えが早くなり、「ボールを失った後に良いポジションをとって奪い返しにくる。そこからの速攻もあるのでさらに厄介なチームになった」(安間監督)。富山は一瞬の隙が失点につながりかねない。イージーミスをなるべく減らすのが対等に戦うための前提になる。
富山は「堅守速攻」で勝機をうかがうことになる。一般的にイメージされるゴール前を固めてカウンター一発にかける戦いではない。高い位置からボールを奪いにいく守り、常に縦パスを意識する攻めが富山のやり方だ。チャンスがあれば果敢に仕掛け、失敗すればまたボールを奪いにいく。これを繰り返すテンポの早さは、ボールを失うことなく運んで行くG大阪のリズムとは対照的で落ち着きなく感じられるかもしれない。しかし、アップダウンが激しくチャンスもピンチも多い試合は単純に面白い。1万人を超える入場が見込まれる今回、富山が自分たちのペースにG大阪を引き込めばスタンドは何度も大きな歓声と悲鳴に包まれるだろう。それこそが富山が望む展開であり、勝利をつかむ道になる。
富山は前節の第9節・岐阜戦に3−2で勝ち、昨季は第32節までかかった4勝目に早くも到達した。2点リードを追い付かれたが、DF舩津徹也が後半アディショナルタイムにチームを救う値千金の決勝点を挙げた。昨季は先制点を挙げた試合の勝率が5割に満たなかったことを思えば、拙い試合運びよりも勝ち切ったたくましさに目を向けたい。安間監督はその試合前に「岐阜戦は自分たちが試されるゲーム。G大阪戦は自分たちを示すゲーム」と選手に話したそうだ。今回は強豪相手に実力を試し、多くの観衆に披露する機会。DF足助翔は「多くのお客さんはG大阪を見に来るのだろうが、ゆくゆくは自分たちの力で毎試合同じぐらいの観客を呼べるようにしたい。今回、どんなゲームを見せられるかは重要だと思っている」。指揮官は「無難に戦って0−1、0−2で負けるつもりはない。リスクを負ってでも勝つ可能性のあるゲームをする」と話した。
富山地方気象台によると、試合当日の富山の最高気温は2月下旬並みの8度が予想されています。防寒対策をしっかりして足をお運びください。
以上
2013.04.20 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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