●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:ジュニーニョ選手がゴールを決めました。監督はどうして左の位置で起用し続けているのでしょうか?
「まず経験がありますし、あとは技術がしっかりしています。さらにスピードも衰えていません。どのチームも、こうしたドリブルが得意で技術もしっかりしている選手がいれば、非常に有効な手段になります。彼の特長をチームのために発揮できる状況が多くあるので起用しています。うちには30代の選手が多くいます。だからといって悲観的なレッテルを貼るつもりはありません。僕はまだ彼らは使えると思っています。ただ、彼らもその気持ちにならないといけません。その気になれば練習に取り組む意識も変わりますし、意識が変われば強化できます。フィットネスの部分がしっかりしていれば試合でも使えます。そうした意味で、うまく選手をグループとしてモチベーションを保ちつつ、団結や結束という伝統の部分も働いて、良い相乗効果が働いて、良い方向に向いていけばと思います。今シーズンは、今いる選手でやりくりしなければなりませんし、メンバーは変わりません。ですので、全員がこのクラブのために犠牲心を持って取り組み続けなければいけないと思います」
Q:今日はスタートから大迫選手がキャプテンマークを巻き、そのあとも柴崎選手が巻きました。若い選手に任せるということは、監督の意図があるのでしょうか?
「鹿島の将来は、その二人の年代の選手たちに段々なっていくはずなので、キャプテンマークを巻いて自覚や責任を持たせるのも悪くないかな、とは思ってます。できれば、僕はキャプテンマークを11人に持たせてやりたいんですけど、一人しかできないという変なルールがあるので(笑)」
Q:本田選手が先発しました。今日のプレーの評価をお願いします。
「小笠原選手の出場停止がチームにはものすごくダメージがあるんじゃないかと想像していたのですが、意外とそれほどありませんでした。本田選手が、基本的にまず守備をしっかりやってくれました。展開する、シンプルなプレーをこころがけるという基本的なことをちゃんと守ってやってくれました。やはり経験とクレバーさというものは、CBの前でプレーする選手にとっては非常に重要です。そういったところを発揮してくれたと思います。最後の方では足はつりましたけど、それはやむを得ないことで、自分の体力的な状態ではなく、頭でプレーしたことを示した日ではないかと思います。
チームにとっても非常に良い試合だったのではないかと思います。ひとつは体格に優れたチームへの対応をしっかりできた試合でした。また、長い間、共にプレーすることが多い相手、つまり連携がよくできている相手に対して、全員がチームのための守備意識を整えて実行しました。そのことは非常によかったと思います。また、我々の武器であるポゼッションについてもしっかりと発揮しながら、あるいは個人の技術を発揮しながら示したところもよかったと思います。チームとしてやるべき部分、特に相手の力や能力を考えれば、非常に素晴らしい試合をやったと思います」
Q:相手はだいぶチームを落としてきたのですが、それは予想できたことでしたか?
「もしメンバーを落としたのであれば、その贅沢ができるクラブにしかできないことです。基本的に順位を考えれば、ベストメンバーで来るとイメージしていました。もし相手の監督がメンバーを落とす贅沢ができる余裕は、残念ながら我々にはありません。我々の目標がしっかりありますし、その目標を果たすためには今日は非常に大切な試合でした。今日の相手のメンバーを考えても、相手の優れた部分はあるので、そのなかで試合を勝つことができたということはチームにとってもいい自信になると思います。当然ながら闘莉王選手とケネディ選手がいないということは、なんらかの影響を与えたとは考えています。次の対戦に控えているのだと思います。監督がこれだけ疲れている状態なのに、選手がどれだけ疲れているかを想像してみて下さい。水曜日、土曜日とこのテンポで試合をし続けるのは非常に難しいですよ」
以上
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