開幕カードが決まる前から、松本に行きたくて仕方がなかった。昨季も行こうと計画はしたのだが、残念ながらスケジュールが合わず断念。1年越しの旅が、やっと叶うことになった。
九州から出ることがなかった私にとって、松本がメディアを賑わすようになって何となく身近になった長野県だが、それまでは1998年に行われた長野冬季五輪のイメージしかなく、生涯で自分が行くとは想像し難かった場所。でもサッカーに携わることができ、いよいよ現実になった時、恥ずかしながら浮かれずにはいられなかった。
まず、どうやって松本入りするかを考えた。もちろん飛行機で松本に直行、あるいは大阪を経由して行くのがいちばん楽なのだが、何か違う(一言で言うともっと安く上げたい)。今まで味わったことがない交通手段…そうだ船だ!
実は北九州の練習場の1つである新門司からは大阪行きの船がある。早速予約を入れ、いつもは木曜日に行く練習取材も金曜日に変更!。新門司に練習場があることに感謝しながら、まずは13時からの練習取材へ。
出港は17時半だが、40分前にはフェリー乗り場で乗船手続きを済ませてほしいとのことで、練習中もいつも以上に時計が気かかる。16時すぎにフェリー乗り場に到着でき一安心。チケットは2等自由席にした。ほかにも個室やグループで利用しやすい部屋などもあるので、旅の目的に合わせて各フェリー会社のホームページを参考にしてほしい。
出港の1時間前に船内へ。海上に出ると携帯電話の電波が圏外になるかもしれないと思って、ちょっと残っていた仕事に打ち込む(あとで船内で使えるWi-Fiがあるのを知った)。
仕事に打ち込んでいても、定刻の17時半に出港したのは何となく感じた。とは言っても、そんな大きな揺れではないのでご心配なく。1時間後になんとか仕事を終え、ここからが本当の旅のスタート! デッキに出てみたが、この日の北九州はあいにく朝から雨。出港時は止んでいたが、夕日を見ることも、1人なのでタイタニックごっこもできなかった。ただ、本当はかなりのスピードで海上を走っているはずなのに、船旅では景色をゆっくり楽しめることに感動した。
船内を散策しようとパンフレットを手に取ると、レストランは20時ラストオーダーとなっている。仕事を終えた安堵感もあって、早く風呂に入りたい!ご飯を食べたい! ビールも飲みたい! というわけで、まずは風呂へ(入浴は22時まで。24時までシャワー室利用可)。大浴場というほどの広さはないが、湯船に浸かって窓から海を眺めることができる。なんとせいたく!いつもはカラスの行水の私も長風呂になったのは言うまでもない。疲れを流し、いよいよ夕食へ。レストランには様々な料理がテーブルやガラスケースの中に鎮座。悩んだ末に私がお盆に載せたのは、フライ2品、イカ刺し、肉豆腐。ツマミばかり選んでしまったが、食事のみの方でも満足できるくらい種類は豊富なのでご心配なく。海が見えるお一人様歓迎のカウンターへ。まだ19時すぎだ。段々と暗くなる海を本当にボッーと眺めながら、ゆっくり流れる時間を楽しんだ。船内には、カラオケルーム、子ども連れの家族も安心なキッズルーム、ゲームコーナーや売店など、いろいろな方が楽しめる施設がある。私が乗船した日は、オープンスペースでライブも行われていた。
22時半。普段なら眠気を感じるような時間ではないが、先ほどまで賑わっていた船内はビックリするほど静かになった。楽しそうに駆け回っていた子どもたち、談笑していた女性陣、お酒を飲んでいた男性陣も姿がない。明朝6時には大阪・泉大津の港に着く。そろそろ私も、パソコンを閉じることにしよう。もう1杯、お酒を飲んでから…。
翌日、携帯電話のアラームを5時にセットしていたのだが、4時45分に部屋の電気が一斉に点灯。頭がボッーとているものの何とか起床。多くの方が下船の準備を始め、いよいよ6時に大阪・泉大津港に着岸! フェリー乗り場から400円(この日は半額期間中で200円)の高速バスで約40分、難波へ出る。ここから地下鉄御堂筋線で梅田へ移動。最近は全国で使える交通系ICカードも多いので1枚持っていると便利だ。
梅田着は7時15分、ここから松本へは高速バスで約6時間。朝食を済ませて、いざ出発!高速バスの途中停留所には、関ヶ原や栗東、彦根などがあり、頭の中で地図を広げて現在地を確認しながら東へ。車内ではDVDが流れていたが、私は到着まで深い眠りに…。
何だかバスが止まった気がしたので、目を開けるとどうも松本の街に入った模様。それから15分後、終点の松本駅前バスターミナルに到着した。
残念ながら、この日の松本は結構な雨が降っていた。松本駅の観光案内所に寄ったあと、今回の旅の目的の1つでもある蕎麦をいただくくことにした。
歩き回る余力も残っていなかったので、駅近くの「榑木野 駅舎」に入る。頼んだのは「天然車海老天ざるそば」。大きな車海老2尾に野菜の天ぷらが乗った豪華版。ちょっと細い蕎麦を啜ると、蕎麦粉はもちろんだが水も本当においしいんだろうなとわかる味。駅のそば屋だと高をくくっていた私は、この街の蕎麦屋のレベルの高さに気づき驚く。店員さんにおすすめ観光スポットを質問しようとしたら「サッカーですか?」と逆質問が飛んできた。聞けばこの店には松本の関係者もよく来るとのことだ。最後に「明日は晴れマークが出てましたから、いい試合になるといいですね」と笑顔で話してくれ、気持ちよく店を後にした。
※後編は後日掲載予定です。楽しみに!
2013.05.15 Reported by 坂本真
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】北九州:松本アウェイの旅〜前編〜(13.05.16)
今回利用した阪九フェリー「つくし」。間近で見ると、その大きさに圧倒されます。
船内はこんな感じ。こちらは2等自由席。
残念ながら、夕日は見れず!
しっかりした食事からおつまみ的な一品料理まで、ラインナップは豊富です。
松本駅。学生の街みたいで、多くの学生を見ました。
松本駅近く「榑木野 駅舎」でいただいた天然車海老天ざるそば。1口目はぜひツユに浸けずに食べてほしい。













