●トニーニョセレーゾ監督(TAO):
「日本の歴史のなかで過去にも困難な経験をし、これだけ素晴らしい国を築き上げたということは、日本人が常に誇りに思うべきことであり、僕自身がこうやってこの地で仕事ができるということ、皆さんとふれあうことができるというのは、僕は非常に恵まれた人間だと思います。
僕は日本から24時間離れた国で生まれて、どの国にも困難はありますが、日本のようにものごとが進まない国であって、学ぶべきことが多いです。いつか自分の国もこういう国になっていければと、逆に僕は希望をいただいた形になります。
この試合で、物理的、精神的に被災された方、命を失われた方、彼らにとって我々が少しでも明るい日曜日を与えることができたのではないかと考えています。また、僕自身はこの試合はもう少し軽いという西洋の考えで挑もうとしたのですが、徐々に皆さんに引きつけられて、もっと真剣にやらなければいけない、気持ちに応えなければいけないと感じました。
試合が始まる前に黙とうがあったりで非常に心を動かされましたし、ここから僕は90分間のなかで、どれだけスタジアムの観客の皆さん、日本国民に対して、恩返しできるかという気持ちを深く感じました。サッカー関係者、隣にいる森保監督、手倉森監督と一緒に仕事ができたということは、僕の人生のなかで非常に思い出深い、特別な思い出として誇れますし、僕の特別な思い出だけでなく、被災された方にとって特別な日にできたのではないかと願っています」
以上
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