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【J1:第17節 浦和 vs 横浜FM】レポート:浦和、横浜FMに力負け。ホームでの連敗を止められず、課題も浮き彫りに(13.07.18)

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またしても負の歴史に終止符を打つことができなかった。浦和はホームの埼玉スタジアムで5連敗中の相手だった横浜FMに2−3の逆転負けを喫し、悪夢の6連敗を喫した。

横浜FMは正攻法で挑んできた。F東京や川崎Fが見せたような対浦和用の守備的な戦術は使わず、普段の戦い方で臨んできた。最近、対策を取られて苦しんでいた浦和にとっては本来ありがたいはずの出方だったが、浦和がカウンターで脅威を与えるよりも攻勢をかける横浜FMに押し切られる形の方が多かった。横浜FMはポゼションを高めて主導権を握りながら、狙うべきところを的確に突いてきた。

「ボランチの周辺でターンしたときに裏を取る、ウィングバックが食いついたときにその背後を取ってセンターバックを引き出す。ミーティングで言ったこと、チームで共有できたところが出た」(樋口靖洋監督)

浦和のウィングバックは裏を取られやすく、ストッパーは人に遅れて食いつく傾向があるのでやはり裏をあけやすい。試合開始わすか2分、坪井慶介がマルキーニョスに食いついてできたスペースに、中村俊輔がスルーパス。そのスペースに飛び込んでいた齋藤学がGKと一対一のビッグチャンスを迎える。立ち上がりからのスムーズな連動にこの日の横浜FMの狙いが見て取れたが、実際その後も何度もストッパーの裏を狙ってきた。特に前半は齋藤が何度かスペースに飛び出て、ゴール前でチャンスを作った。

10分の横浜FM先制点の場面でも、ウィングバックとストッパーの裏にできたスペースを兵藤慎剛に突かれ、クロスをマルキーニョスに頭で押し込まれた。ゴールを決めたマルキーニョスもウィングバックとストッパーの裏のスペースに走り込んでいる。

ただ、浦和も押されっ放しではなく、横浜FMが攻守にアグレッシブに前に出てくる分、スペースがあくのでカウンターで反撃する機会はあった。17分には相手CKのカウンターから興梠慎三が持ち運び、原口元気の落としから那須大亮が「後はインパクトだけを気を付けて蹴った」と冷静に流し込んで同点にしている。そして28分にはCKのこぼれ球を槙野智章が押し込み、逆転。劣勢を強いられながらも一瞬の隙を突く攻撃でリードを奪った。

しかし、リードこそ奪ったものの、浦和は内容的に問題を抱えていた。相手のプレッシャーに負けて後方からボールを運ぶことができない。守備では、前から取りにいこうとする選手と、引いてステイする選手が混在し、全体が間延び。横浜FMにそのスペースを使われた。組織的なボールの追い込み方を構築していない影響が出てしまった。

攻守がうまく機能しない浦和に対し、横浜FMは攻勢をかけ続ける。63分には波状攻撃から最後は小林祐三がクロス、齋藤がトラップからの反転ボレーで同点に。そして82分にはCKから栗原勇蔵が頭で押し込み、試合をひっくり返した。

浦和にとって、この敗戦の持つ意味は重い。正攻法できた相手にカウンターで迎え撃ったが、それでも敗れた。川崎F戦、あるいはF東京戦のように罠にかけられたのではなく、横浜FMに力押しされて負けたのだ。真っ向勝負を挑んできた相手に敗れたショックは小さくないだろう。

だが、それよりもさらに気がかりなのは、組織として1つになれていなかったことだ。特に守備時に前からプレスをかけにいくのか、後ろで待ち構えるのか、選手間の考えがバラバラだった。どちらのやり方にもメリットとデメリットはあるが、いずれにしても共通イメージを持ってプレーしなければ組織として機能しない。意識のズレについては選手たちも口にしていたが、必ず改善しなければならないポイントだ。

さいわい、この試合を最後にJ1リーグはしばし休憩に入る。「中断期間にコミュニケーションを取って、やっていきたい」とは興梠慎三。意思疎通を図るには、またとない機会だ。2週間の充電期間でイメージの共有を進め、後半戦に向けてチームを立て直したい。

以上

2013.07.18 Reported by 神谷正明
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