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【J1:第17節 湘南 vs 新潟】レポート:効果的にゴールを挙げた新潟が勝利。湘南は内容をスコアに映せず、連勝ならず(13.07.18)

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走力を背景に立ち上がりから威勢よく押し込んだのは、ホームの湘南だった。球際で勝り、すかさず敵陣での展開へと持ち込んでいく。ボールを速く動かし相手のプレスをかわす様は、これまでの取り組みの成果に違いない。両サイドの攻防でも先手を握っていた。10分過ぎにはブロックを組んでいったん落ち着かせ、再度アクセルを踏み直してゴールに迫りもした。しかし――

31分、ゴール前を死守した新潟は、田中達也がこぼれ球を拾いカウンターに転じる。さらに川口尚紀から右サイド深くに抜け出した金珍洙へと渡る。「相手が前から来るのは分かっていたのでカウンターの意識はありました。左足で自信を持ってパスを出した」そう振り返ったとおり金が巧みにクロスを繰り出し、ニアで川又堅碁がねじ込んだ。新潟のそれまでは、15分前後に田中達也が放ったミドル以外ほぼ記憶にない。湧き出るように仕掛けてくる湘南の攻撃に耐え、我慢の展開から鋭利にひと刺しといった印象だ。

「立ち上がりの相手のいい流れのときに取られなかったことが今日の勝因かと思う」早々に2失点した前節F東京戦の反省も多分にあったろう、ゲームを振り返る大井健太郎の言葉は、湘南の攻勢とともに新潟のゴール前の堅さを示してもいる。先制点の直前にも永木亮太のボール奪取に端を発する湘南のショートカウンターに晒されたが、最後を跳ね返し、その先で田中達也に繋がれていた。

湘南は後半、キリノ、そして前節決勝ゴールを挙げた岩上祐三が入り、前半から好機をつくっていた高山薫らとともにゴールに詰め寄る。湘南が攻勢に出るなかで、一方の新潟も負傷したレオ シルバに代わり前半途中から入っていた本間勲を筆頭に枠を狙う。そうして次にネットを揺らしたのは、またも新潟のほうだった。72分、最終ラインで跳ね返し、左サイドの田中亜土夢がスルーパスを送る。「亜土夢くんとうまくかみ合った」と振り返ったように、裏へと抜け出した川又が右隅を突いた。

振り返るにつけ、湘南にとってこの4連戦は総じて、内容と結果が相反するものだったかもしれない。中断明けの初戦は仙台を相手に培った走力や組織的な守備を発揮し、かたや決定機もつくりながらスコアレスドローで終えた。続く柏戦は立ち上がりからゲームを主導し先制点も奪ったが、終盤に逆転された。前節の甲府戦では前半押し込まれながらも辛抱強く耐え抜き、終盤1点をもぎ取って勝利に結んだ。

今節もまた、あるいは過去3戦以上に攻撃的なリズムを捉えながら、しかし結果はそっぽを向いた。それでもあらためて記しておきたいのは、湘南スタイルの意味だ。コンパクトフィールド、ボールを奪う守備、敵陣でのプレー、リスクチャレンジ然り、ただただ理想を追い求めてこのスタイルは導かれたのではなく、選手たちの個性が十全に発揮されるべく、すなわち湘南が勝点3を得るために欠かせぬスタンダードとして日々積み上げてきた。「中断明けの4試合の内容は間違いなくそのまえよりも上がった。ただ今日の試合は勝点0になってしまったことは事実。この姿勢を継続し、シュートに対する意識や周りを助ける動きの質などもっと磨いていかなければいけない」曹貴裁監督は内容を突き詰める必要を語った。発展的継続の成果は着実にピッチに映されている。挑戦の歩みは止まらない。新潟戦の敗戦があったからこそと、のちに振り返ることができるように、向き合う日々は続いていく。

以上

2013.07.18 Reported by 隈元大吾
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