リーグ後半戦に入った22節からの3試合を見れば、今節顔を合わせる両者は全く対照的だ。3戦連続完封勝利中の徳島に対し、群馬は3試合連続無得点で3連敗中。チーム状態に大きな差があることは誰の目にも明らかと言えよう。
しかし勝負はそう簡単にはいかない。事実、徳島は他でもない群馬に、今季一度目の対戦時(4/28・11節)それを嫌というほど痛感させられた。その時も今節同様四国ダービーに勝利した直後の対戦で、徳島は勢いを纏って臨んだはずなのだが、結果は5試合得点なしの6連敗中であった群馬にまさかの4失点。チームは屈辱的な大敗を喫してしまったのである。
そうした苦い過去から、やはり徳島の選手たちは前節までのことをしっかり切り離してこの一戦に集中する必要があろう。ここでもうひとつ連勝を伸ばすことが出来ればプレーオフ圏内への浮上もあり得るということもあって、今節にはどうしても余計な意識が顔を覗かせそうになるだろうが、ひとりひとりが強いセルフコントロールをもってそれを消し去り、目の前のこの戦いだけに集中をもっていかなければ。
とは言え、もちろん、最近の3戦で成長させてきた組織としてのプレー連携だけは大事に持ち込みたい。中でも前節の2点目シーンの形は今節でも繰り返すことが求められよう。その時の形とは、相手2人を引きつけたボールホルダーの大崎淳矢を濱田武が追い越しながらパスを受けたもの──。なぜなら群馬は後ろから追い越してくる相手を捕まえ切れないという守りの課題を前節のゲームでハッキリ露呈していた。ゴールを奪われた時にもその動きによってペナルティエリア内で起点を作られていたし、またその後もそうした相手の追い越しに手を焼いて大きなピンチを作られるなどしていたのである。
それだけにやはり徳島としてはそこが狙い目。前線の選手たちがボールを収めて上手く時間を作っているところへ、柴崎晃誠、濱田らがタイミングよく追い越して絡むことが出来たなら、チームは必ず得点の可能性を大きく膨らませられるはずだ。
逆に群馬としては、そのような守備の課題を組織としてどこまで改善出来るかだろう。
前節終了後に有薗真吾も「ハードワーク出来ました」と語っていたが、個々の頑張りは間違いなく見られている。となれば、あとはチームとしての問題。その有薗をはじめとする最終ラインがMF陣と的確なコミュニケーションを取ることで、追い越し飛び出してくる相手をきっちり捕まえていかなくてはならない。その上でいい面を多く見せている攻撃をもうひとつ精度高いものと出来れば、群馬は4試合ぶりの白星へ近付けると思われる。
2005年に揃ってJリーグ参戦を果たした徳島と群馬。近年やや薄れてしまった感もあるが、今節の一戦は紛れもなく参入同期のライバル決戦だ。しかも、徳島はさらなる浮上のための勝点3が、草津はトンネルを抜け出す勝利が何としても欲しい状況だけに、このゲームが非常にタフで激しい戦いとなることは今からもう十分に想像出来る。
果たして20日の夜、鳴門の地で勝ちどきを上げるのはどちらか。開始のホイッスルが待ち遠しい。
以上
2013.07.19 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第25節 徳島 vs 群馬】プレビュー:同じ轍を踏まないよう連勝中であることを忘れて集中したい徳島。群馬との同期ライバル対決を今度こそ制することが出来るか!?(13.07.19)













