「こういう苦しい状況の中でも連勝できたことは大きい」。
前節終了後、橋本晃司は喜びを噛みしめた。
現在2試合連続完封勝利中の水戸。だが、2試合とも苦しい状況での戦いとなった。前々節は鈴木隆行、橋本、細川淳矢といった攻守の要である3人を出場停止で欠いて群馬との北関東ダービーに臨んだ。序盤こそペースを握ったが、30分以降は相手にペースを握られ苦しい展開に。なんとか耐えしのいで67分のCKを頭で合わせた冨田大介のゴールを守り抜いて勝利をおさめた。
前節は53分に島田祐輝が退場処分となり、前回のホームゲーム第21節山形戦と同様に数的不利の戦いを強いられることとなった。そこから劣勢の展開となったものの、時折鋭いカウンターを見せ、そして73分に左サイドを切り裂いた鈴木隆からの折り返しを最後は橋本が左足を振り抜いてゴールに沈めて勝利を手にした。
「やり切る、走り切る」という柱谷サッカーの基本コンセプトを見せることができたゆえの2連勝ではある。それはチームにとっての収穫となったことは間違いない。しかし、「水戸らしい」サッカーを見せられたわけではない。2試合出場停止でスタンドから試合を見守った細川はこう語る。「2試合無失点で連勝できたことはよかった。すごく刺激を受けました。ただ、主導権を持って守れたかというとそうではない。リアクションになることが多かった。そういうところを修正したい」。
攻守において、自分たちでアクションを起こすサッカーこそが「水戸のサッカー」。さらにそのスタンスを出しやすくするために、6月中旬に4バックから3バックに変更したのだ。「3バックの守備の部分はだいぶよくなってきた。次の段階にステップアップするためにも攻撃をさらに機能させないといけない。攻撃的な3バックを機能させたい」と細川は力を込める。チームとしてのベースは出来上がりつつある。あとはプラスアルファを上乗せできるかが、これから上位戦線に食い込むためのポイントとなる。今節求められるのは、「水戸らしさ」を前面に出して勝点3を手にすること。攻め勝って勝点3をつかんだ先に水戸の次なるステップが待っている。
攻撃力では鳥取も負けてはいない。第22節山形戦では強力な攻撃力を誇る山形に攻め勝ち、3対2で勝利を手にした。前節横浜FC戦はスコアレスドローで終わったが、前半はチャンスの山を築いた。好調な攻撃陣をけん引するのが現在7得点の永里源気と6得点の久保裕一だ。中でも永里はここ7試合で7得点を挙げる好調ぶり。チームも現在3試合負けなしと調子を上げている。「鳥取の前線はマンパワーがある。気をつけたい」と柱谷哲二監督は警戒を示している。今節、鳥取の強力攻撃陣が水戸ゴールに牙を剥くことだろう。
攻撃的な姿勢を示す両チームの激突。それゆえ、ともに多くのチャンスを作り出す、激しい攻防となることが予想される。おそらく1点勝負にはならないはず。壮絶な打ち合いになるかもしれない。攻撃力で上回ったチームが勝利を手にすることとなるに違いない。
夏の夜のKsスタ決戦、激戦の予感しか漂っていない。
以上
2013.07.19 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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