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【J2:第26節 神戸 vs 横浜FC】レポート:ポポの痛快弾で神戸が貴重な勝点3。横浜FC・シュナイダー潤之介「神様コース、えげつない」(13.07.28)

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後半63分と少々。ペナルティエリアの右角付近で絶好のFKチャンスを得た神戸は、ポポとマジーニョがボールの前に立っていた。角度的にはレフティのマジーニョが狙ってもおかしくない位置。だが、“キング”ポポにFKを譲る気配は全く感じられない。例え、前半にどかんどかんと5本もシュートを外していても…だ。案の定、火を噴いたのはポポの右足だった。エゴイストと言われてもいい、それがストライカーというものだ。

だが、いつもなら壁なんておかまいなしに剛球をぶち込むポポだが、このシーンでは少し違っていた。「GKの壁の作り方で、強く蹴ってくる準備をしていると感じた。だから、少し変化をつけてみようと…」。ポポが蹴った球は横浜FC・森下俊の顔のヨコ辺りを通過し、鮮やかにゴール右上に吸い込まれていった。

横浜FCのGKシュナイダー潤之介は、試合後、このシーンをこう振り返っている。「セオリーより壁を外目にしていたが、(中略)もっと外にしなければいけなかった。でも、神様コースなんで…。えげつないですね」。

この1点が結局、決勝点になった。横浜FCの山口素弘監督が「今日の勝負を決したのは飛び道具があるかないか」と話すように、神戸が“キャノン砲”を持っているのは、こういう競ったゲームでは心強い。ただ、それが全てではない。0-0であの時間を迎え、局面でFKを奪えるタフネスも含め、全体的に神戸がプラン通りに進めたからこそ生まれたゴールでもある。

前半は横浜FCがサイドチェンジを有効に使って揺さぶりながら、ワンツーやスルーパスで神戸DFをかき回すシーンもあった。FW大久保哲哉のポストプレーを軸に、2列目・3列目が連動してリズムも作った。横浜FCのパスワークはアイデアもあって観ていて楽しいものがあり、明らかに横浜FCが試合巧者だった。

だが、仮に神戸があえて相手にボールを回させていたとしたらどうだろうか。ゲームの見方は180度変わるかも知れない。神戸・安達亮監督は試合後の会見で「割と狙い通りだった」と振り返っている。

狙いはこうだ。「横浜FCのボランチも含めた6人のボール回しからボールを絡めとって、またマイボールになった時には相手を走らせるようにボールを動かして動かして、徐々に間をつめてマジーニョを使う」(安達監督)。

そして神戸の策士はこう続ける。「後半、我々の方が体力的にも、交代のカードも含めてパワーがあるなと思っていましたので」。

総合的なチーム力を比較した上で立てたゲームプランだった。多少、クリムゾンレッドの色メガネをかけて言えば、前節のG大阪戦で敗れ下位との差が詰まって迎えた今節、絶対に勝たないといけないプレッシャーの中で、冷静に勝点3を積み上げられた好ゲームだったと言えるかもしれない。

神戸のエース小川慶治朗は「G大阪戦の負けを、2日くらい引きずった」と言う。宇佐美貴史のいるG大阪に勝ちたいという気持ちが強かったから無理もない。前節の敗戦を払拭する意味でも負けられなかった横浜FC戦。それを考慮すれば「今日は何より結果が出たことが重要」(ポポ)なのかも知れない。

首位・G大阪が引き分け、3位の千葉が敗れた第26節。その結果、神戸は首位との差が1に迫り、下位とは6差に開いた。港町ダービーで拾った勝点3は、非常に貴重だ。

以上

2013.07.28 Reported by 白井邦彦
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