開幕戦は仙台駅近くのビジネスホテルに前泊・後泊して、ちょっとお高い厚切りの牛タンを2回食べ、試合翌日は平成の大修理中の瑞巌寺に寄って、工事が休みの日だけ公開している国宝の本堂まで見学し、その足で松島の牡蠣小屋で本能のまま呑み喰いし、遊覧船で観光して石ノ森章太郎のアニメがボディに描いてあるド派手な仙石線に乗って仙台まで戻った。そのまま新幹線に乗って帰ろうと思ったが、仙台駅の牛タン通り・すし通りが気になり、3回目の厚切り牛タンを食べてから帰るという高カロリー遠征から、もう5ヶ月。甲府は勝点14で14位、仙台は勝点22で10位と少し差はついた。
そして、J1リーグ後半戦の一発目もきっちりと仙台戦。開幕戦は、憧れのACLの出場している仙台相手に1−1の引き分けでまぁまぁの気分で帰ってきたような気がするが、同点ゴールを決めたウーゴはいないし、ベンチを温めていたディフェンダーのドウグラスもいない。開幕戦とは人もポジションもだいぶん違う対戦になりそうな後半戦のスタート。
結局、甲府の外国人選手は開幕以降4増4減で、開幕時の選手名鑑に載っている(アジア枠を除く)外国人選手全員とお別れした。そして、現在は7連敗と苦しむ甲府を助けるためにイスカンダルから来たジウシーニョとパトリックに、少し前からいるマルキーニョスパラナの3人。3連敗→コンフェデ中断期間→4連敗→東アジアカップ中断期間→仙台戦と、中断期間を挟んでの連敗なので表現する時は「7連敗」という文字を使うけれど、連戦の7連敗よりは何故か深刻さを感じていない。ただ、城福浩監督は「中断期間を挟むというメリット、デメリットがある。ただ、中断期間があればずっと7連敗を引き摺ることにもなるし、言われ続ける。切り替えられるとも言えるので両方の側面があるが、メリットを最大限考えるトレーニングをするだけ」という趣旨の話をした。使いたくない言葉だけど、「負け癖」という表現から無縁ではない。前日練習のミーティングでは、聞き耳を立てたつもりはないけれど、「7連敗しているということは俺が全部引き受ける・・・」という城福監督の声が聞こえてきた。今節の甲府は新加入のパトリックのプレーやシステムが4バックから3バックに変わることに注目が集まるが、一番の注目点は7連敗しているという現実とどう向き合って90分間戦うかということになりそうな気がする。甲府は決して弱いチームではないし、中位に居座れるくらいの戦力は持っている。
城福監督は魔法の杖を持っているわけでもないので、選手は苦しくても不安でも自分たちの力で連敗を止めないといけない。ディフェンスリーダとなる青山直晃は「やるしかない状態」と言い切る。選手が感じるストレスを城福監督は、選手の親父なのか、兄貴なのか、親戚の叔父さんなのか、もしかしたら親戚の叔母さんか分からないが、信頼される接し方で受け止め、力を発揮しやすい精神状態でピッチに送り出すはず。そのなかでシステムや組み合わせや仙台対策が力になってくれるだろうが、戦うのは選手。城福監督がこのクラブに持ち込んだものやこれから発揮するものを十分に見ないで、連敗を重ねるわけにはいかない。ここで、勝って止める。
乗り込んでくる仙台は点が取れていない印象。堅守速攻に加えて、ポゼッション能力を高めてチーム力が向上しているが、直近の4試合は0,5点打線。1勝2分1敗と負けは少ないが、ACLの借りはACLでしか返せないから、もっとペースアップして勝点を積み重ねて順位を上げたいはず。スポーツ新聞のサイトに、手倉森誠監督の「開幕の甲府戦で引き分けて躓いた」という趣旨のコメントが出ていて驚いたが、勝てる試合で追いつかれてリズムに乗れなかったと言うことだろうか。最近の甲府は残留争いのライバルの鳥栖や湘南に勝点3を明け渡しているバーゲン状態だが、このバーゲンを止めるのはいつか。(ベタでも止められない)
今節でしょ!
閉店ガラガラ
仙台は難敵だけど、今節からは勝点3を盗んででももぎ取る方にまわる。仙台に、躓いたお礼参りをさせるわけにはいかない。予報ではキックオフ時の気温は30度近いナイトゲームになる。涼しい仙台から来たライバルを、ピッチの中でも外でもヴァンフォーレの意地を見せて、キツクもてなす試合になりそうだ。
以上
2013.07.30 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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