ホーム・磐田にとって特別な意味を持つゲームになる。この試合は大規模な改修工事が完了したヤマハスタジアムの“オープニングマッチ”。ホームサポーター席が増設され、バックスタンドと連結。JR磐田駅寄りのスタンド側をスタジアムの新たな“顔”とし、大型の正面入り口を新設。同じく新設されたクラブロゴマーク、『YAMAHA STADIUM』の巨大なロゴがサポーターを出迎える。総工費は約10億円。試合前には中山雅史氏、名波浩氏らが出席するオープニングセレモニーが行われる予定。試合前から大勢のサポーターが駆けつけることになるだろう。“新ヤマハ”の初陣は今季開幕前から決まっていたものだが、まさか17位という順位で迎えることになるとはだれも予想できなかった――。前節はホーム・エコパで浦和と対戦。駒野友一のゴールで先制し、終盤まで1点をリード。しかし、試合終了間際に2点を返され、逆転負け。“関塚・ジュビロ”として初の黒星を喫した。この結果、順位は16位から17位へ後退。降格圏脱出はまた一つ遠くなった。
一方、勢いに乗っているのは名古屋。前節のホーム・鹿島戦は3-1で勝利。ケネディの2ゴール、玉田圭司のゴールで3ゴールをリードし、終盤に1点を返されたものの安定した試合運びを見せた。これで今季初の3連勝。5月は泥沼のリーグ5連敗と苦しみ、下位に足を踏み入れそうになったが、夏場に調子を上げてきた。7月17日の第17節・大分戦の試合後の会見ではストイコビッチ監督が、報道陣の「リーグ中断前にJ1残留が現実的な目標と言っていたが、後半戦は目標修正するのか?」との問いに対し、こう答えている。「名古屋はJ2に落ちるようなチームではない。本気でJ1残留が目標と思っていたのですか(笑)。後半戦は全試合で集中して、ファイティングスピリットを持って勝点を積み上げていく」。
好調の要因の一つはエースのケネディ。前節の鹿島戦では自ら獲得したPKを確実に決め、先制点をマーク。後半は藤本淳吾のFKを頭で叩き込んだ。試合後に「得点以外でもチームを助ける事ができたと思っている」と話していた通り、最前線で攻撃の起点を作り、存在感を発揮した。中盤の小川佳純が「ジョシュア(ケネディ)が活躍すれば、相手にとって大きな脅威になることを確認できた」と語るほど攻撃への影響力は大きい。夏場の連戦となるが、前節のパフォーマンスを継続できれば磐田に脅威を与えることは間違いない。
エースという観点では磐田の鍵を握るのはやはり前田遼一。今季はここまでリーグ4得点だが、ここ2試合はゴールから遠ざかっている。7月は、6月のコンフェデレーションズカップなど日本代表での疲れを感じさせ、後半途中にベンチに下がることもあったが、前節・浦和戦では復調の兆しを見せている。前節放ったシュートは3本。惜しいヘディングもあった。東アジアカップによるリーグ中断期間で疲労を回復させたエースを、関塚 隆監督も「動きがよくなってきている」と評する。田中マルクス闘莉王ら高さのあるDFを擁する名古屋を攻略するためにはやはり多彩な攻撃が必要。1トップの前田を上手く生かしつつ中央、サイドから揺さぶりをかけたい。クラブの“プライド”を懸けた一戦。連敗だけは避けなければならない。
以上
2013.08.02 Reported by 南間健治
J’s GOALニュース
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