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【J1:第23節 横浜FM vs 浦和】レポート:決戦を制したのは横浜FM。好守で浦和を沈黙させ、中村俊輔が決着をつける(13.08.29)

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試合の立ち上がり。ミッドウィークの開催ながら、3万人以上を集めたスタンドのボルテージの高さとは裏腹に、ピッチ上の攻防は静かに動いているように映った。お互いリスクを冒さず、バランスを崩さいないよう慎重にゲームを運ぶ。
ただ、9分に浦和の森脇良太が負傷退場したあたりだろうか。横浜FMに大胆さが見られてきた。11分、小椋祥平が深い位置から一気に前線まで飛び出し、ボールを追う。13分には齋藤学が左サイドをアグレッシブなドリブルで切り込み突破、最後は中町公祐がミドルを放つ。
それらを機に徐々にエンジンがかかり出した横浜FMは、27分に先制。小椋が“マムシ”のごとく、那須大亮へ執拗に食らい付きボール奪取。こぼれ球を中村俊輔が決めた。2分後にはマルキーニョスが巧みなステップで背負うDFのマークを剥がし、右隅のコースを狙うクールなゴールで魅せた。

一方の浦和は、一向にエンジンがかかる気配が見られない。2点のビハインドを追っているにも関わらず、バランスが崩れることを恐れているのか、チーム全体が引いて守るままで“怖さ”がない。横浜FMのある選手から「今日の浦和からは覇気が感じられなかった」と言われるほどだった。
もう一つ気になったのは、後方からのビルドアップ段階での“つまづき”。「清水戦に比べるとパスの質が悪かった」と柏木陽介が言うようにミスパスを連発。ミスだけでなく、横浜FMの前線からの守備により、パスコースが限定されたため、インターセプトされるシーンが多発。原口元気も「正直、クサビが入らなかった」とお手上げだった。

そして48分に、試合の決着をつける中村の右足ミドルが炸裂して3点差に。万事休すの浦和はマルシオ リシャルデス、梅崎司を投入。それで攻撃が活性化され、ようやくサイドから相手DFの裏を突くようになる。ただし、2度の決定機も相手GK榎本哲也の好反応でシャットアウト。重要な一戦で、何も残せぬまま、日産スタジアムを去ることになってしまった。
ペトロヴィッチ監督は記者会見で、「我々は中2日で新潟戦を迎える。非常に厳しいゲームになるだろうが、もし勝利することができたなら、今日のこの敗戦から多くのことを学んだと言えるだろう」と話した。それを具現化しなければ、首位に立てる再チャンスは簡単には訪れない。

横浜FMは、前節・鹿島戦での敗戦のショックを、きれいサッパリ拭い去った。懸念された中盤の底の守備も、この日は小椋と中町がお互いの位置取りを意識してバランスを保ち、終始安定。小椋は2試合連続で得点にも絡んだ。中町もプレーメーカーして的確なパスワークが光った。だが、この日最も輝いたのは中村である。相手DFを寄せ付けなかった3点目前のワンフェイク入れての推進力あるドリブルしかり、59分に右サイドでDF2人を置き去りにしたテクニカルなドリブルしかり、見るものを唸らせた。敵将でさえ「我々のチームには、何もないところから得点を入れてしまう中村俊輔のような選手はいない」と名前を挙げるほどの、別格ぶりだった。

以上

2013.08.29 Reported by 小林智明(インサイド)
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