8月最後の試合だった、熊本とのバトルオブ九州。雨の中、残留争いから抜けるべく白熱した試合を見せた両チームだったが、65分に雷のために試合が中断。結局、回復の見込みがないために試合は中止になり、後日5日の再試合が決定した。その影響で、今週も過密日程となってしまったが、柱谷幸一監督は「キツイ日程になるが、柏とかはACLで、もっと厳しい日程の中試合をしている。先ずは神戸戦に集中したい」と、今節に向けて全力を傾けている。
リーグ戦序盤は6連敗、9試合勝ち星無しと苦しんだ新生北九州だったが、8月は4試合を3勝1敗と好調をキープ。敗れた愛媛戦こそ3失点を喫したが、残り3試合を横浜FC戦での1失点に抑え、エースの池元友樹、渡大生とキムドンフィのFW陣がゴールを決め、攻守の歯車が噛み合いだした事が大きな要因だ。キャプテンの前田和哉も「8月は、愛媛戦以外は良かった。上手く修正出来ていたし、安定感も増してきている。9月は、1つでも上に行く勝負の月になる。1試合1試合負けないという強い気持ちで戦いたい」と、今月を勝負の月と位置付けている。
その初戦となるのは、現在2位とJ1昇格へ着々と突き進んでいる神戸。チームトップスコアラーのFWポポ、MF小川慶治朗とマジーニョら3人で、チーム総得点数54(リーグ3位)の半分以上を叩き出している攻撃陣に目が行きがちだが、ジュニアユースから神戸育ちの19歳、CBの岩波拓也を中心とした堅い守りで、総失点数30のリーグ1位タイと、非常に攻守のバランスがとれているチームだ。8月に入って、今季初の連敗をアウェイで喫したが、しっかりホームで連勝と立て直しに成功。前節の福岡戦では、前線の4人のゴールで大勝し、更に勢いをチームにもたらす事が出来る、内容と結果を手にした。
ただ、唯一神戸にとって気掛かりなのが、現在アウェイ4連敗中であること。その点を神戸の安達亮監督は「勝てていないのも納得出来る内容。決めるところを、しっかり決めないといけない」と分析。福岡戦で4点取ったとはいえ、その後も数多くの追加点のチャンスがあった事に「欲を言えば、もう1、2点欲しかった」と試合後に安達監督が話したのも、本音だったに違いない。首位G大阪との直接対決が終わっているだけに、優勝でJ1昇格を果たすためには、勝ち続けるしかない神戸。今季の負け7つのうち6試合をアウェイで落としているが、もう足踏みしている暇はない。
ホームに迎え撃つ北九州としては、京都、G大阪、千葉戦で見せた粘り強い戦いから勝機を見い出したい。「8月に構築した、攻撃だったら何度もやり直したりして、相手にやり辛いと思わせる事が大事。そういう粘り強い戦いをして、神戸戦でも自分たちの流れに持って行きたい」とMFの森村昂太も話している。
台風の進路も気になるが、今後のチームの行く末を占いそうなゲーム。最後に笑うのは、どちらのチームか?
以上
2013.08.31 Reported by 坂本真
J’s GOALニュース
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