3試合ぶりにアルウィンへと帰還するホームの松本。第29節・千葉戦から前節・東京V戦の3連戦を3連勝で飾り、順位も暫定ながら一気に一桁順位の8位まで浮上した。要因は幾つかある。新加入の岩上祐三がきっちりと結果を出したこと、反町康治監督のスカウティングが的中していること。そして8日間で3試合という過密日程のなかで相手チームに走り勝てたという事実が自信となってあらわれたことが最大の要因だろう。9月とはいえまだまだ残暑は続くだけに、この運動量を生かしたサッカーをベースに上位定着を図りたいところだ。
一方、アウェイのガイナーレ鳥取に目を移すと、序盤こそ好調なスタートを切ったものの、主力の負傷や獲得した新外国人選手が相次いでチームを離れるなどの誤算が続いたこともあって徐々にペースを落とし、遂に小村徳男監督を解任。昨季は福岡で指揮をとっていた前田浩二強化部長を新監督に就ける劇薬を用いた。ここまで9試合勝利に恵まれず、昨季同様に残留争いに顔を出す厳しい状況となっている。失点も重なっており、チームの歯車が噛み合っていない印象を受ける。
上記を踏まえると、勢いの面では明らかに松本に分がある。しかしこの一戦が順位通りの結果になることはないと見る。まず鳥取には前線に力のある選手が多い。最前線で体を張れる久保裕一、瞬間のスピードに長けた永里源気、そして前回対戦時(第17節)で決勝ゴールを決めている住田貴彦の1トップ2シャドーが予想されるが、このアタッカー陣は個人でチャンスを作り出すことの出来るクオリティを持っており、注意が不可欠。また同じ3-4-2-1のフォーメーションを敷くチーム同士の一戦だけに、各ポジションでの1対1の場面でどれだけ競り勝つことが出来るかが試合を左右する重要な要素になりそうだ。
4連勝を目指す松本としてはセットプレーがポイントの一つに挙げられよう。前節・東京V戦は前半終了間際の43分にCKのチャンスを犬飼智也がきっちり生かして先制点をあげ、苦しかった流れを一気に引き寄せることに成功した。この3連戦でセットプレーから2得点を叩き出した犬飼は「今の松本はセットプレーも大きな武器。自分はディフェンダーなのでまずは失点ゼロを目指すが、チャンスがあれば狙っていきたい」とゴールにも意欲を見せる。当然だが勝点3をとるためには得点が必要だけに、ワンチャンスをきっちり決めるしたたかさを求めたい。
Jリーグ2シーズン目となる松本にとっては、まだリーグ戦4連勝は“未知の領域”である。その重圧は多分に選手たちに圧し掛かると思われるが、「ホームでは負けも引き分けも許されない。残り試合全部勝つという思いで戦う」と岩上も決意を述べる。
今季も早いもので残り11試合。勝点3をより欲しているのは、J2残留へ生き残りを賭けてガムシャラに挑む鳥取か、J1昇格プレーオフ圏内の6位も目前となった松本か――。その答えは、明日出る。
以上
2013.08.31 Reported by 多岐太宿
J’s GOALニュース
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