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【J2:第32節 横浜FC vs 群馬】プレビュー:残り11試合でのリベンジの象徴となる試合。俺達の丘・三ツ沢に好調の群馬を迎え撃つ。(13.09.01)

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この試合で対戦する横浜FCと群馬の前回の対戦は、第4節(3/20@正田スタ)。横浜FCにとっては、第3節にアウェイでG大阪に堂々と引き分け、その勢いを持ち込むゲームだったが敗戦。それが3連敗につながりスタートダッシュを決められない原因となった。そして、今節は奇しくも、同じくG大阪に良い試合内容で引き分けた直後の群馬戦となる。横浜FCにとっては、俺達の丘・ニッパツ三ツ沢球技場で前回のリベンジを果たし、残り11試合のスパートに繋げたい試合だ。しかし、群馬は直近の6試合負け無し(3勝3分)と自信を持った戦いで好調を維持している。リベンジの横浜FCか、自信の群馬か。夏休み最後の試合は、両チームの気持ちがぶつかる試合となる。

横浜FCは、前節(8/25)ホームでG大阪相手に終了間際で追いついて引き分けに持ち込んだ。首位・G大阪に対して一歩も引かず、パスサッカーを貫いて戦ったことで、意味ある勝点1を得た。ただ、今年のチームの課題は、良い試合をいかに継続していくかという点。8/18の第29節の京都戦で勝利を収めたあとの長崎戦(8/21)では、長崎のハードワークに押され続けて完敗している。今節こそ、前節で見せたパフォーマンスを継続しなければいけない。

横浜FCが継続しないといけないものは、G大阪の攻撃に対して守り切った集中した守備と攻撃の際のパスワークの落ち着き。「G大阪戦は90分間平均すれば集中はしていたと思うが、失点シーンなどもっと改善すべき時もあった。細かな局面での集中力を上げていきたい」と寺田紳一が語るように、まずは守備での集中力を保つことが大事。また、シュナイダー潤之介は「群馬は時々前からDFラインにプレッシャーを掛けてくる。そのときに恐れずにつなぐことが大事」と攻撃の起点となるパス回しでの落ち着きをポイントとして挙げている。

対する群馬は、前述のように6試合で勝点12を挙げており、間違いなくJ2の中でも好調のチームの1つと言って良い。前節の愛媛戦(8/25@正田スタ)でも象徴的であったが、守りでもしっかりとリズムを作ることができ、また、平繁龍一を中心とした1トップ2シャドーで相手の隙を突いていく形には大きな自信を得ていることは間違いない。特に、攻撃時のサポート、裏に抜けて行く形などは非常にスムーズで、選手の良さが引き出される状態になっている。群馬にとっては、この試合でもその良さを立ち上がりから出していきたいところだろう。これまでは、降格圏を睨みながらの戦いであったところもあるだろうが、さらに上位へのステップアップに向けて、この横浜FC戦は大きな意味を持つだろう。

試合のポイントは、やはり集中力をキープし、粘り強く戦えること。横浜FCも群馬も、守る時にはしっかりとブロックで守る力は持っている。そこでミスをしないこと、そしてセカンドボールに対する戦いをどちらが制するか。その局面での戦いが重要になってくる。そして、群馬は平繁というキープレーヤーがいる。前回の対戦でも決勝点を決めており、前節では「ワールドクラス」(秋葉忠宏監督)のゴールを挙げているストライカーは、横浜FCにとっては注意すべき選手となる。横浜FCとしては平繁を押さえつつ、前節ゴールを挙げた田原豊、ドリブルでの推進力のある武岡優斗、野崎陽介などが、群馬の守備ブロックを切り裂いていく形を作っていきたい。そして、最後のゴールのところでは、横浜FCはパトリック、群馬はダニエル ロビーニョといった、シーズン途中で加入した2人のブラジル人選手にも注目したい。

横浜FCはアウェイの試合が続くこと、芝の養生期間に入ることなどで、この試合の後にニッパツ三ツ沢球技場で試合を行うのは、10月23日(第35節 岐阜戦)となる。その分、この試合では、ホームスタジアムであり、横浜FCに関わる人全ての我が家である、俺達の丘・三ツ沢で戦うことの思いが凝縮するはず。スタジアムに大きくこだまする「三ツ沢の歌」は、必ずや横浜FCを後押しするはず。もちろん、群馬サポーターの応援もいつも三ツ沢で選手の力になっている。J2の素晴らしさが堪能できる丘に、是非1人でも多くの方に集まっていただきたいと思う。

以上

2013.08.31 Reported by 松尾真一郎
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