12月８日、岡山のファン感謝デーが開催されました。昨年は屋外での開催予定が強風により中止となったため、２年ぶりの開催です。この日は暖かな陽差しの下、約２４００人が参加しました。スタートはクラブの木村正明代表の挨拶から。毎年恒例の注意事項も言い添えられます。「選手へのタッチはひとり２回まで。今年の『おさわり自由』は、西原誉志選手、新中剛史選手、そして高橋範夫コーチです」。この「テッパン」を、２年ぶりに聞けて皆さん大喜びです。

会場では選手とコーチングスタッフが12グループに分かれて、サイン会やトークショー、餅つき、ボールゲームなどのブースを順番に回っていきます。ＭＣはファジアーノ岡山特命ＰＲ部女子マネージャーのミサッキーこと桃瀬美咲さん。選手と影山雅永監督が参加したトークショーでは、選手に真摯な質問をぶつけ、トークの合間に笑顔で華を添え、また、影山監督のことを勢い余って「影山雅永選手」とコールして笑いをとるという、素晴らしい進行でした。トークショーでは、「いちばんお酒を飲む人は？」というミサッキーの質問に対し、田所諒選手が「うちの影山が…」と、かなり思いきった口火を切り、別の場所でサイン会を行っていた影山監督から、「お前、覚えとけよ」と大声で返されるシーンがありました。また、年明け恒例のキャンプの話題も出ました。今年は小豆島（香川県小豆郡）を３泊４日でテント泊をしながら自転車で88カ所霊場を駆け抜け、断崖絶壁を登ったというハードなキャンプ、「俺、生きたいと思った」という岡崎和也選手の名言を生んだウインターキャンプ、どうやら来年も予定されているようです。

選手一人ひとりから贈られるスパイクやボールなどのプレゼントの抽選会で締め括ったファン感謝デー、参加していた「しゅん君」（８歳）は、荒田智之選手に握手をしてもらい、「選手をより身近に感じることが出来ました」と話してくれました。また、杉生さんは、昨年が初参加の予定でしたが、今年が２度目の正直となりました。「ファジは、段階を踏んでいる途中だと思います」という話を聞かせていただきました。

印象に残ったのは、トークショーで会場の小さな男の子からの「今年、あったら良かったこと」という質問を受けた影山監督の答えでした。「徳島戦（第40節）に戻りたいと、ずっと思ってるんです。戻って、勝ちたい。あの試合、半分くらいの選手が泣いていましたが、サポーターに拍手で迎えられた時、俺、このシーン一生忘れない、と思ったんです」。

やはりファン感でシーズンを締め括らないといけないな、と改めて思った一日でした。

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2013.12.09 Reported by 尾原千明