今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第2節 新潟 vs G大阪】レポート:チャンスをものにしたG大阪がJ1復帰初勝利。新潟の連勝は6でストップ(14.03.09)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
G大阪が2-0で新潟を下し、J1復帰後初勝利を挙げた。後半24分、FKから岩下敬輔がヘディングを決めて先制。37分に途中出場の大森晃太郎が追加点を奪った。新潟は主導権を握りながら、チャンスで決めきれず、昨季から続いた連勝は6、ホームでの連勝は9で止まった。

長谷川健太監督が落ち着いた口調で言った。「チーム状態のいい新潟を、苦しみながらもゼロに抑えて勝てたことは大きい」。シュート数は新潟の15本に対し、9本。コーナーキックは12本と7本。スタッツ上の攻撃機会は凌駕された。それでも要所できっちりと得点した。

後半24分、左サイドからのフリーキック。遠藤保仁がDFとGKの間に入れたボールを、岩下が頭で後ろにそらしながら決めた。「練習から遠藤さんに、キックのときの助走を遅らせてくださいとリクエストしていた。自分が蹴るタイミングに合わせてもらった」。その成果がきっちりと出た。後半37分、勝負を決める追加点を奪った大森にとっては、J1初ゴール。米倉恒貴に代わってピッチに入ると、推進力を披露。右サイドからドリブルで持ち込み一気にゴール。「監督に『しっかり決めてこい』と言われた。思い切り打てた」。チームとして取るべき形で取った2ゴールだった。

持ち味のポゼッションは封じられた。ただ、焦りなかった。「ビッグスワンでやるときはいつも難しい。実際、押され気味だったが、前半を集中して守り切ったことが、後半につながった」。遠藤が言うように、粘り強さで相手を上回った。後半は縦の速い攻めと、サイドを効果的に使い自分たちの時間帯を増やしていった。

遠藤は「できるだけ早く取りたいと、全員で言っていた。ただ、ホッとしたということはない」と勝利を冷静に受け止めた。新潟から移籍し、古巣との対戦となったGK東口順昭も「相手がどうこうではなく、チームとして勝たなければならなかった」。J1での再スタートになる白星をゲットし、チームはさらに気を引き締めた。

新潟は力を見せながらも、詰めを欠いた。立ち上がりからボールを保持し、ゴール前に迫った。32分にはスローインからつないで岡本英也が、34分はゴール前で作った起点から最後は成岡翔がシュート。田中達也がドリブルで持ち込む場面も度々あった。コーナーキックは前半だけで9度。それでもゴールは遠かった。

昨季、相手チームの脅威となっていた前線からのプレスは健在。局面で細かくボールを動かして、相手の守備をこじ開ける形もできていた。柳下正明監督は「残念。攻守とも非常に内容が良かった。あとは得点だけだった」。内容は良くても、ゴールは遠い。好調時に陥りやすい穴にはまり、連勝は止まった。それでも「連勝も連敗もいつかは止まるもの。開幕してすぐでよかったのでは」(柳下監督)と敗北のダメージはない。

プレスを軸にした形に、パスをつなぐ展開も加わった。それが試合でも通用することは証明できた。チームの地力は確実にアップしている。「連勝が止まったことは悔しい。次からまた記録を続けられるようにしたい」。敗北を受け止めた田中亜土夢は、「練習のときから、試合と同じイメージを持ってチャンスで決めるようにしないと」と日頃のトレーニングの取り組みをテーマに挙げた。

連勝が止まった新潟はリセット、初勝利を挙げたG大阪は勢いを本物に。次節の結果はどちらにも意味を持つものになる。

以上

2014.03.09 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着