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【J1:第4節 徳島 vs 柏】レポート:柏に屈し開幕4連敗となった徳島。しかし内容には現状打破への胎動が確かに感じられた。(14.03.24)

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数字や結果は過去3戦と変わらない。少ないシュート数、得点なし、複数失点、敗戦──。しかし戦いの中身に目を向ければ、それはこれまでと全く違った。ゲーム終盤までしっかり粘り強い守りを維持出来たし、攻撃では連動感をもってゴールへ迫る形を少なくない回数披露した。それによって柏に肝を冷やさせるシーンも作り出した。
「だいぶ変わってきています」と小林伸二監督も試合後口にしていたが、その通り、敗れはしたもののこの一戦の徳島にはハッキリとした変化が見られた。そのパフォーマンスからは現状打破に向けた確かな胎動が感じられたと言っていいだろう。

事実、徳島は今季のリーグで初めて前半を無失点で乗り切った。多くの時間で柏にボールを保持されて自陣へ押し込まれるも、チームは中央を堅く締めたブロックで対応。効果的な縦パスを入れさせず、組織全体で柏のボール回しをサイドや後方へ上手く追いやっていた。また選手たちはかなり改善した局面の厳しさも見せていたと言えよう。寄せ所と見るや全員が勇気をもって間合いをグッと詰め、柏に細かな繋ぎに対して圧力を掛けていったのである。加えてもうひとつ守備面に見えた良さを挙げれば、それは後方から入り込んでくる相手にしつこくつけていたことだ。そのことを物語るように、ペナルティエリア内へ低いクロスを通された22分の危ない場面では、後ろから駆け上がってそのクロスを受けた柏の橋本和に斉藤大介がピタリ追走。フィニッシュをきっちり体に当てて弾き出した。

そして徳島はそのような集中した守りを後半に入っても継続する。橋内優也、千代反田充のセンターバックコンビを中心に敷いた組織網と個々の頑張りをどちらも失わず、前半同様柏にポゼッションこそ握られても決定機までは許さなかった。すると、そうした守備の充実で得たリズムが60分過ぎから一気に攻撃の活性へ結び付いていく。まず63分にクレイトン ドミンゲス、高崎寛之、濱田武が流れるような連携で素晴らしい崩しを見せて小島秀仁のシュートへ繋げると、続く67分には右サイドバック・福元洋平が前方奥へ送った好フィードを流れて受けたクレイトン ドミンゲスが精度高い折り返し。ゴール正面へ走り込んできた衛藤裕にピタリ合わせて絶好のチャンスを作り出した。さらにその3分後には左サイドからアレックスが狙い澄ましたクロスをゴール前へ。詰めた高崎とクレイトン ドミンゲスは僅かな差で届かなかったが、徳島はここでも柏をヒヤリとさせる際どいシーンを見せた。
ただ、「大きなチャンスを自分が決められなかったことが今日の敗因だと思っています」と最初の好機を逃した小島も反省の弁を述べていたが、結果的にはこれらのチャンスをモノに出来なかったことが敗戦を招いてしまう。その直後の77分と85分、一瞬のところで柏にこれがJ1と言わんばかりの高い決定力を発揮され、徳島は試合を決められる連続失点を喫してしまった。

これで開幕4連敗。成績は言うまでもなく非常に厳しい。とは言え、冒頭でも述べたように、今節のゲーム内容は前節までのそれとは明らかに変わっていた。もちろんこの一戦の出来だけで今後の見通しを明るく持てるわけはないが、それでもチームが現状を打ち破る可能性を感じさせたのは間違いないだろう。そうしたところから、徳島については今後選手たちがこの変化をどのように育てていくのか大いに楽しみだ。

逆に柏は、今季リーグ初勝利を得ながらも課題を残した内容だったのではないか。スコアを見れば橋本とレアンドロのゴールで2−0の完封勝利。だがゲーム自体は支配しても攻撃ではなかなか効果的な突破の糸口が見付けられなかったし、守備においてはスペースへ出てくる徳島の選手を捕まえ切れなかったことで失点してもおかしくない場面を二度、三度と許してしまった。
いずれにしても、勝点3を引き寄せた決定力は唸るしかないさすがのものであったが、「首位を目標にして戦っている」(ネルシーニョ監督)ことを考えればまだまだ全体の調子を上げる必要があるように思われる。「今日はレアンドロも点を決めてくれましたし、これでFWもチームも乗っていけるのではないかなと思います」という高山薫のコメント通り右肩上がりの戦いを見せていけるか、柏に関しても次節以降が大いに注目される。

以上

2014.03.24 Reported by 松下英樹
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