昨年12月に行われたＪ２・ＪＦＬ入れ替え戦を制し、悲願のＪリーグ参入を決めた讃岐。しかし開幕から１カ月が過ぎ、ここまで６連敗。４月５日に行われた第６節・栃木戦後、北野誠監督は「６連敗までは想像していなかった」と語り、苦戦を強いられている。もちろん私も、Ｊ２というカテゴリーで簡単に戦えるとは思ってはいなかったが「正直、ここまで厳しいのか…」とその壁の高さを実感した。

しかしその数日後に取材したトレーニングでは、ピリピリと緊迫した空気は全くなかった。合い間には笑顔を交えながら話す監督や選手の姿もあり、終始リラックスした雰囲気でトレーニングは行われていた。北野監督は「開幕してまだ１カ月ちょっと。長いスパンで見たいし、１回勝てば選手も乗ってくると思う」と、ここからの巻き返しを誓った。
また平日にも関わらず、練習場にはトレーニングの様子を見学するファン・サポーターの姿もあり、その人数も日が経つにつれ、徐々に増えている。年齢層も幅広く、ともに６０歳以上というご夫婦や仕事の合い間に来られたサラリーマン。春休み期間中には小・中学生の姿もあり、色紙にサインをもらっり、トレーニングを終えた選手を見つけると「頑張って！」と声を掛けたりしていた。また、あるご夫婦は「私たちにとって選手は孫みたいなもの。早く勝ってほしい」とエールを送り、温かい眼差しで選手を見つめていた。

Ｊ２の壁を讃岐は越えられるか。ファン・サポーターの応援を背に、Ｊリーグ初勝利を目指す讃岐の逆襲に期待したい。

以上

2014.04.12 Reported by 小谷秀斗（オフィスひやあつ）