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【J2:第7節 横浜FC vs 岐阜】レポート:遠いゴール。数的有利の罠に再び落ちた横浜FCを岐阜が抑え、シュート2本で5試合ぶりの勝利を挙げる。(14.04.14)

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試合後の記者会見での、岐阜・ラモス瑠偉監督と横浜FC・山口素弘監督のコメントはこの試合の特殊性を端的に表していた。勝利を挙げたラモス監督が「(J2で)一番面白いサッカーをしているのは横浜FC。目指すサッカーは一緒」と対戦相手のサッカーの内容について言及する一方、敗戦した山口素弘監督は「非常に残念な結果になったのは間違いない所で、なかなか受け入れるのが難しい」と、内容よりもその結果についての無念さを最初に口にした。スタッツを見るとシュート数は横浜FCが12本に対して、岐阜は2本。岐阜の後半のシュートは0。しかし、結果は岐阜が1-0と勝利。「サッカーというのはいろんなことが起こりえる」(山口監督)ものであるが、その起こりえる事態に対して横浜FC乗り越える力は持っていないことを再び思い知らされる結果となった。

ラモス監督が述べるように、パスを繋ぐことを指向する両チームの対決は、前半、両サイド、特に三都主アレサンドロと高地系治がいる岐阜の左サイドの駆け引きを中心にして、中盤での主導権争いを中心にシュート数が少ない展開で始まる。試合が動いたのは14分。岐阜が細かなパスワークを見せた後に、高地が裏にロングパスを出す。その流れからのクロスを横浜FCがクリアしたボールに対して飛び込んだ水野泰輔に対して小野瀬康介がファールを犯した判定で岐阜にPKが与えられる。そのPKをナザリトが豪快に押し込んで岐阜が先制する。早い時間の失点に横浜FCが縦への動きを強めるが、32分、43分のパクソンホ、45+1分の野上結貴の決定機を決められず。前半は0-1で折り返すこととなる。

そして、試合の流れに期せずして影響を与えたのは、62分に阿部正紀が遅延行為を犯し2度目の警告で退場になったこと。これで、岐阜は残りの約30分を守り切る狙いを明確にする。横浜FCは丁寧に繋ぎながら、岐阜の守備のスライドに対して穴を作り出そうとするが、「前はプレッシャーに行って、後ろはスライドをきちんと行う守備ができていた」(木谷公亮)というように、岐阜の守備陣も横浜FCの狙いに丁寧に対応。横浜FCが一方的に攻め立てる展開となったが、数的不利の約30分を耐えることに成功。5試合ぶりの勝利を挙げた。

冒頭に再び、と書いたのは、横浜FCにとってホームゲームにおいて同点、あるいはリードされているケースでの相手選手の退場によって、相手が明確に守りに入るケースがこの試合で今季3度目(第1節愛媛戦、第6節熊本戦、第7節岐阜戦)となるが、いずれもゴール前を固める対戦相手からゴールを奪えず、ホームで数的優位を生かせない形で勝点を落としているからだ。そのような状況で交代出場した飯尾一慶は「相手も1人少なくてリードしているし守ることに割り切れるので、そういう中で普通にボールを貰いにいっても厳しい。もっと死ぬ気でマークをはがさないといけない」と反省を口にした。ゴール前を固める相手をこじ開けるのは、どんな強豪チームでも非常に難しいことではあるが、一方で勝点を重ねるチームは、なんとかゴールをこじ開けるもの。リードを許しての数的優位という状況はシーズンを通じても、そうそうある状況ではないし、試合展開としては内容の4試合について言及するようなゲームではない。局面のプレーでもドウグラスがナザリトをよく抑えるなど、大きな破綻はなかった。だからこそ、「根気よく続ける所と、いろいろ変えなければいけない部分がある」という山口監督のコメントにあるように、サッカースタイルの継続と、攻撃での迫力を加える部分で、今後の改善が急務だ。

試合後のラモス監督がプレー内容についてはかなりの苦言を呈したように、岐阜にとっては思うようなプレーができなかった面はあるだろう。しかし、前半に見せたパスワークにはラモス監督が注入したサッカーの成果が見える面もあり、また約30分の数的不利を切り抜けアウェイでの勝点3を持ち帰った結果については、今後に繋がるものだろう。

できれば90分間を11人同士がプレーする状況が望ましいのは間違いない。ただし、そうではない状況が起きる可能性はあり、それもサッカーだ。そのような状況に対してどのように対処するのか、その難しさを改めて突きつけられた試合となった。

以上

2014.04.14 Reported by 松尾真一郎
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