●大榎克己監督(清水):
「まず最初に、このエコパに19000人のサポーターが詰めかけてくださって、その中で結果を残せなかったことを本当に申し訳なく思っています。
前半は、ゲームプラン通りと言いますか、失点するまでは、ある程度自分たちのプラン通りの戦いができたと思います。1点先に取られた後、ちょっと前と後ろのバランスが崩れた。前は取りに行こうとして、後ろがそこについていけなかったという中で、ギャップが生まれたり、ラインがちょっとバラバラになったりした……。2失点目が非常に痛かったなと思っています。後半は0-2からスタートして、どうにか取りにいかないといけないということで、スタートはそのままいきましたが、途中から2トップにして、ノヴァ(ノヴァコヴィッチ)をひとつ下げた状態で、前に(大前)元紀と(高木)俊幸で、ボールを積極的に追い込めるような状況を考えて、システムを変えました。その後、後ろを4枚にして、六平(光成)をひとつ上げて、村田(和哉)を入れるという4-4-2の形でいきましたが、1-3になってからもう1点取れれば、もうちょっと最後に追いつけるぐらいのところまで行けたかなと思いますが、GKのミスから1-4という結果になってしまいました。
ミスはあったにせよ、1試合の中で4失点したら、なかなかゲームに勝つことは難しいと思います。今後に向けては失点を減らしていくというのが、これから戦っていくうえで重要になるかなと思っています。私が就任したとき、F東京に0-4で負けたのですが、そのときには4点取られても選手たちは最後まで戦う気持ちを見せてくれたという話をしたと思います。今日は、そういう気持ちと、身体もある程度最後まで90分間戦えたかなというところが、しいて言えばプラス材料だと思います」
Q:2点目を取られてから、前からボールを奪いに行っても、なかなか取れない状況が続いていたと思いますが、後半になって動くタイミングというのは、どういうふうに測っていましたか。
「10分経ってもなかなか自分たちが攻めるような形が作れないということで、(前半は)基本的には形を整えるということをやっていたので、ちょっとみんなその形のところにこだわって、ボールへのプレッシャーというのがないかなと感じて、2トップ気味にしてノヴァを下げて、前から追い込めるようなシステムにしました」
Q:ここまで見せていた1タッチのパスとか、そういう連携のプレーがなかなか見られなかったのは、うまく浦和にはめられたのか、こちらに問題があったのか、いかがでしょうか?
「ちょっと距離が遠くなったというか、レッズがグラウンドを広く使う分、逆に奪ったときにお互いの距離が遠くて、なかなか前に入ってこられない。それからパスコースを切られて後ろに下げるという場面、そこからGKが(大きく)蹴るという状況が続いて、なかなか……レッズの試合運びのうまさとか、守備の距離感の良さで、自分たちの距離感というのが作れなかったかなと思います」
以上
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