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【J2日記】北九州:「ありがとう」を握手に込めて。5位躍進を報告。(14.12.01)

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(C)上田真之介

2014年11月29日、北九州市小倉北区で開かれた北九州の報告会。サポーターなど約450人が訪れた。

(C)上田真之介

川島大地選手の裏声でのあいさつに柱谷幸一監督も大爆笑

松本拓也選手と田中優毅選手

握手を交わす松本拓也選手。クラブやホームタウンの盛り上げに向けてアイデアをひねってきた一人だ

柿本健太選手(左)は北九州市出身。今シーズン限りでの契約満了となった

記者らの質問に応じる前田和哉選手。契約を延長し、来季もチームを引っ張っていく。

11月29日に、小倉駅前のファッションビル「I’m(アイム)」で北九州のシーズン報告会が開かれました。今季限りでチームを離れる松本拓也選手や柿本健太選手などもあいさつし、ホームタウンへの感謝を述べました。

報告会が開かれた会場は「I’m」ビル10階にある吹き抜けのナチュガーデン。ステージ前や上層階には約450人(北九州発表)が訪れました。実はこの場所、北九州のJリーグ入会初年の2010年に壮行会が開かれた場所。当時に比べても訪れるサポーターの数が増え、着実なファン層の拡大も実感できました。

さて、報告会では選手一人一人があいさつをしていったのですが、例によっていつもの選手、あるいは意外な選手が笑いを誘っていました。

あいさつをしたのは5番の前田和哉キャプテンが大トリだったことを除いて背番号順。ということで、もちろん序盤戦で火を付けたのは「インフルエンザが流行っているので、うがい、手洗いをしっかりやってください!」とサッカー以外の話を始めた宮本亨選手(背番号2)。続く渡邉将基選手(3)は「キタキュー大好きです!」と言ったあと、座るときにパイプ椅子を座り損ねて転げてみせ、背番号順のすでに2と3の段階でヒートアップ。

原一樹選手(9)は「20点の目標に13点足りなかったので、来年も20点を目指します」と宣言、池元友樹選手(11)も「今年の成績はみなさんのお陰です」と話してFW陣がなんとか場を落ち着かせたものの、今度は多田高行選手(13)が場の空気に飲み込まれました。すっと立ち上がってマイクを握ったものの、開口一番、「背番号『11』の多田高行です! あ、13です。あ、DFです」と苦笑い。これには11番の池元選手もびっくりした様子で、目を見開きながら笑っていました。

このハプニング(?)で再び会場がどっと沸き、大島秀夫選手(15)は隣の渡大生選手(14)を見ながら「自分は年を取ってきましたが、まだまだ若い渡には負けません」とアピール。この沸いた空気感のまま星原健太選手(17)は「来年は優勝を目指して頑張りたい」と堂々の優勝宣言をしました。

こうした感じで真面目に感謝の言葉を述べる選手あり、ボケる人ありの流れが出来上がっていましたが、ここでその流れを完全にぶった切った選手が登場。17番以降でそれをやってのける選手。内藤洋平選手(18)でしょうか。はたまた、ここはやはり松本拓也選手(21)でしょうか。・・・いいえ、今日は違いました。取材中もちょこちょこボケを挟んでくる川島大地選手(19)が見事に全て持っていって主役の座に。

他の選手たちはその場に立ち上がってあいさつしていたのですが、川島選手は一人、ステージの前に飛び出してきてスタンドマイク前にポジション取り。そして・・・「MF川島大地です。今日はちょっとノドが痛いので『裏声』です」と、甲高く裏声であいさつを始めたのでした。これには後ろに座っていた柱谷幸一監督や宮本亨選手なども爆笑(写真参照)。その裏声、一度も普通の声に戻すことなく、「(自分は)ケガがあってあまりいい一年ではなかったですが、大躍進はみなさんのお陰です」と、真面目にも裏声で感謝の弁を述べていました。

前田和哉選手は「人間は欲が出るもの。16位のあとは5位だった。次は…。ほっしゃん(星原)が優勝って言ったので、そこを目指していきたい」と選手たちの話を締めくくり、柱谷幸一監督は「今年は失点が10点(2013年よりも)減ったが、得点は昨年と同じだった。原一樹があと13点取ると言っているが、来年はそれをプラスアルファしてもらって33点取ってもらわないと」とちくり。来年に向けては「結果と内容とフェアプレーを持ってくることができたが、来年はさらにレベルアップしていきたい」と話していました。

今年でチームを去ることになった選手たちもあいさつ。松本拓也選手は「ピッチで結果は出せませんでしたがクラブや北九州のために自分なりにできることはやってきたつもりです。またどこかで気にかけてくれたら嬉しいです」、北九州市出身の柿本健太選手は「来年戦えない悔しさをバネに頑張るので応援をよろしくお願いします」と話していました。このほか鈴木修人選手は「チームも僕個人にも応援してくれて嬉しく思う。2年間ありがとうございました」と感謝、田中優毅選手は「新しいチームに行っても全力で頑張りたいです」と誓っていました。(契約満了の選手のうち下村東美選手は欠席、谷口功選手はJFL鹿児島ユナイテッドに期限付き移籍しています)

その後、ファンクラブ会員と選手たちはハイタッチで交流。ただ、チームを去る選手たちにはサポーターもハイタッチではなく両手で握手を交わし「ありがとう」「がんばって」と声を掛けていました。とりわけ松本選手は今シーズンの試合出場は叶わなかったものの、北九州市の盛り上げを目指し、ホームタウン活動や子どもたちとの交流行事では軽妙なトークと笑顔でサッカーの楽しさを伝えていました。貢献者、功労者の一人でもあり、サポーターが長く話し込んでエールを送る場面も。

5位躍進はピッチ上にいた選手だけで成し遂げたものでもありません。出会いも別れも押し寄せる秋。寂しさはありますが、北九州に縁もゆかりもなかった選手たちがこの地に来てプレーし、いつか「今シーズンの北九州に来てよかった」と振り返られる日が来れば、応援してきた私たちの心もまた温まるのでしょう。

ありがとう。がんばって。それぞれの活躍を願いながら。

以上

2014.11.30 Reported by 上田真之介
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